弁護士・朝日岳之助
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「弁護士・朝日岳之助」 (べんごし・あさひがくのすけ)は、日本テレビの火曜サスペンス劇場枠で放送していたシリーズの一つである。原作は姉小路祐で、1989年10月17日に第1作が放送され、2005年までに23作が放送されている。制作・著作は国際放映である。
[編集] 主な出演者
- 朝日岳之助…小林桂樹
- 弁護士。自ら設立した朝日法律事務所の所長でもある。九州・熊本出身なので、時々なまりが出る。その仕事ぶりは花木からは慕われている。家族は妻を亡くし、息子である達也と二人暮らしだった。第13話で、亡くなった姉に頼まれ、親代わりをしていた周平が事務所に働く事になり、頭痛の種が増える事に。
- 朝日達也…薬丸裕英(~第12話)
- 岳之助の息子。第1作では大学生であった。弁護士を目指し,司法試験を何回も受けるも合格できず、岳之助を困らせ、花木にはその事を突っ込まれる。岳之助の助手として、いつも働いている。節目である10回目の司法試験に落ちたショックで、自分探しの旅でロサンゼルスへ行ってしまう(第13話冒頭より)。
- 朝日周平…林泰文(第13話~)
- 岳之助の甥。尾道で「山陽日日新聞」の新聞記者をしていたが、ある事件に関わったのが原因で整理部へ異動になった事をきっかけに辞職し、岳之助の事務所に調査員として働く(第13話)。
- 花木理恵…黒田福美(第2話~16話まで)
- 岳之助とは対立する側の検事だったが、第7作で弁護側の証言台に立ってしまったことで、弁護士に転身。以降、岳之助の右腕的存在に。
[編集] スタッフ
- 企画…長富忠裕、酒井浩至
- プロデューサー…服部比佐夫、平松弘至
- 原作…姉小路祐
- 脚本…中島玲子、峯尾基三
- 音楽…糸川玲子
- 撮影…緒方博
- 照明…村澤浩一(第13話)
- 録音…大宮健司(第13話)
- VE…石川友一(第13話)
- 音楽協力…日本テレビ音楽
- 監督…藤井克彦、田中登、一倉治雄、前田陽一、杉村六郎
[編集] シリーズ
- 第1話「真実の合奏」(1989年10月17日放送)
- 第2話「有罪率99%の壁 逆転判決に賭けた叫び」(1990年5月29日放送)
- 第3話「殺意の法廷」(1991年10月22日放送)
- 第4話「考古学教室の殺人」(1992年8月11日放送)
- 第5話「贅沢すぎる殺人 悲しき外国人労働者、豊かすぎる国ニッポン」(1993年12月21日放送)
- 第6話「顔の見えない殺人者 凶悪少年の無罪を叫ぶセーラー服の依頼人」(1995年1月10日放送)
- 共演:小林恵、高良陽一、倉崎青児
- 第7話「逆転証人 殺人現場を移動させた女、3年の嘘を暴く3センチのズレ」(1996年1月16日放送)
- 第8話「ぼくは殺ってない」(1996年7月16日放送)
- 第9話「プラス「一」の悲劇 人生を金で売る二億円の男と一千万円の男」(1997年3月4日放送)
- 第10話「刑法第一三四条 弁護人は業務上知った秘密を漏らしてはならない」(1997年7月8日放送)
- 第11話「笑わせても殺さない 100%クロでも相棒を信じる漫才師の友情」(1998年2月17日放送)
- 第12話「殺意のささやき 殺人を認めて自首したはずの女が逃亡―犯行時間20分の誤差」(1999年1月26日放送)
- 第13話「温情捜査 尾道水道に流れこんだ浮遊死体の首に二重の圧迫痕が」(1999年7月13日放送)
- 第14話「再審―ビデオと傘が証明した6年目の真実」(1999年12月28日放送)
- 第15話「北上川殺人暮色 妻を狂わす鉄パイプの血痕のズレ、海難事故の真相は金の成る木」(2000年9月19日放送)
- 第16話「緊急発砲 通り魔に殺された深紅の花嫁!匿名通報者が震えた威嚇射撃90度のズレ」(2001年7月10日放送)
- 第17話「開かずの扉 妻の遺骨に祈るウソ―痴漢容疑から解放された男の15年前の遺留指紋」(2002年8月27日放送)
- 第18話「逃亡 よさこい祭りを血で染めた無実の叫び」(2003年2月18日放送)
- 第19話「死亡時刻の罠」(2003年5月20日放送)
- 第20話「墜ちた向日葵」(2003年9月9日放送)
- 第21話「空白の時間」(2004年2月10日放送)
- 第22話「死者の人権 サボテンの培養士が明かす殺人現場の先客~冤罪を叫んだ死者の日記」(2004年12月14日放送)
- 第23話「声なき声 娘の命日に父が裁いた冤罪 被害者人権派女弁護士が背負う2つの十字架」(2005年5月10日放送)