宝島
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宝島(たからじま)は、ロバート・ルイス・スチーブンソン著の子供向け海洋冒険小説の邦題。
1883年にそれまでに雑誌に連載されていたものを一冊にまとめたものが出版された。原題は『The Sea Cook or Treasure Island』(海のコックと宝島)であったが、後に『Treasure Island』(宝島)と改題されて広く親しまれるようになる。子供向けに書かれた物語であったが、現在は以前ほど広く読まれていない。教養小説としての側面も持っており、語り手のジム・ホーキンズの成長を追いかけた物語である。
最も頻繁に劇やテレビドラマ、映画、アニメなどの題材になっている物語の1つである。イギリスの放送局、BBCだけでも少なくとも3度、テレビ化している。最近では、ディズニーが2002年にアメリカで『トレジャー・プラネット』として宇宙に舞台を変えて公開されている。これを元にした手塚治虫の漫画作品「新宝島」とは別。
本が有名になったために、宝島という言葉が一般に広まり、ゲームや遊園地の乗り物などに使われるようになっている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 物語
ジム・ホーキンズの母が経営していたベンボー亭という宿屋にビリー・ボーンズという謎の人物が泊り込んでいた。ある晩に喧嘩の末にボーンズは死んでしまい、ホーキンズ少年は彼の持ち物の中から宝島の位置を記した地図を見つける。郷士のトレローニとリブシー先生の協力を得て、宝島を探しに向かうことになる。遠眼鏡屋という宿屋を開いていた、ジョン・シルバーという男の助けを借りて集めた船員と共に、帆船のヒスパニオラ号に乗り込んで一行は宝島を目指す。
苦難の末に宝島にたどり着くが、ジョン・シルバーは海賊としての本性をあらわにし、自分が引き入れた船員と共に反乱を起こす。幸運にもホーキンズが反乱を聞いていたおかげでスモーレット船長以下、無事に脱出するが、海賊と対立を続けることになる。海賊たちの間にも度々内紛があり、またこの島に島流しにされていたベン・ガンの助けを借りて、海賊たちを殺し、宝を手に入れることに成功する。度々ホーキンズの命を助けていたこともあり、生き残ったジョン・シルバーはホーキンズ一行と共に島を離れるが、イギリスに戻り海賊行為で罰せられることを避け、とあるカリブの島で銀貨数袋と共に脱走し、行方をくらます。
[編集] キャラクター
- ジム・ホーキンズ
- ビリー・ボーンズ
- 郷士のトレローニ
- リブシー先生
- ジョン・シルバー
- 黒犬
- スモーレット船長
- アロー副船長
- ベン・ガン
[編集] オーディオ・ドラマCD
[編集] スタッフ
- 脚色:横光 晃
- 演出:小山雄二
- 音楽:宮本一
- 効果:西村喜雄(サウンズ・アート)
- 技術:新島次郎
- 制作:村井亨子
- 企画・製作:株式会社スタジオ・エコー
[編集] キャスト
- ジム・ホーキンズ:浪川大輔
- ビル:納谷悟朗
- 母:丸山裕子
- 老人:槐柳二
- リブジー:根本泰彦
- スモレット船長:石井隆夫
- ジョン・シルバー:落合弘治
- オウム:石本竜介
- ディック:溝口敦
- ハンズ:小池浩司
- トム:竹若拓磨
- モーガン:川本克彦
- ベン・ガン:八代駿
- トリローニ:熊倉一雄
[編集] 映像化作品
[編集] 映画
[編集] TV
- 宝島(東京ムービー)
[編集] スタッフ
- 企画:吉川斌
- 総監督:出崎統
- 脚本:山崎晴哉、篠崎好
- 演出:竹内啓雄、高屋敷英雄
- 作画監督:杉野昭夫
- 美術監督:小林七郎
- 撮影監督:高橋宏固
- 録音監督:山田悦司
- 制作担当:加藤俊三
- 文芸担当:本間一行
- プロデューサー:銀谷精一、山崎敬之
- 音楽:羽田健太郎
- 主題歌
[編集] キャスト
- ジム・ホーキンズ:清水マリ、成人後は三ツ木清隆
- ジョン・シルバー:若山弦蔵
- リブシー:家弓家正
- トレローニ:滝口順平
- スモレット:江角英明
- ビリー・ボーンズ:黒沢良
- グレー:野島昭生
- ベン・ガン:肝付兼太
- オウムのフリント:北村弘一
- レッドルース:北村弘一
- カモメのパピー:神谷明
- ジョイス:石丸博也
- ハンター:水島裕
- 黒犬:玄田哲章
- ピュー:大竹宏
- ハンズ:飯塚昭三
- アンダーソン:加藤治
- ジョージ:千田光男
- モーガン:野本礼三
- リリー:吉田理保子
- リリーの祖父:増岡弘
- カレン・ホーキンズ:前田敏子
日本テレビ系 日曜18:30枠 | ||
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