孤独のグルメ
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『孤独のグルメ』(こどくのグルメ)は、扶桑社の月刊パンジャ誌上で連載されていた原作・久住昌之、作画・谷口ジロー作の漫画。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 概要
個人で雑貨輸入商を営んでいる井之頭五郎が、仕事の合間に立ち寄った店で食事をする。それも高級料理屋などではなく、大衆食堂のような店がほとんどである。そして彼はひたすら食べる。時間や社会にとらわれず、ただ空腹を満たすのである。
「モノを食べる時はね、誰にも邪魔されず、自由で、なんというか救われてなきゃあダメなんだ。独りで静かで豊かで……」
[編集] 登場人物
- 井之頭五郎 (いのがしら ごろう)
- 本編の主人公。輸入雑貨の貿易商を個人で営んでいる。自分の店は持っていない。下手に店を持つと、守るものが増えて人生が重たくなるとのこと。男は基本的に体ひとつでいたいという考えの持ち主。それでも、自分の趣味のショールーム的な小さな店なら一軒くらい持ってもいいかと思っている。
- 喫煙者で全くの下戸。米飯好き。甘党。筋肉質。一部ではアームロックを特別に好んでいるかのように揶揄されているが、実際に技をかける場面は一回しかない。
- 小雪 (さゆき)
- 五郎の元恋人。
- 四年前のパリ、若き大女優であった小雪は、一切のしがらみを捨てて二人で外国で暮らそうと五郎に提案するが、優柔不断な五郎の態度に業を煮やし、「わたしには何かを食べてる時間も落ちついてる時間もないのよ!!」という、ある意味現在の五郎の生き方を否定する捨てゼリフを残して去ってしまう。
- 滝山
- 大阪へ行く五郎に龍養軒のシウマイ弁当を薦め、間接的にだが、車内で気まずい思いをする原因を作った張本人。
- 発言から、五郎の同業者と推測される。
- 五郎をして「さすが滝山」と言わしめるほどの実力者。
- ゲンちゃん
- 目の前でジェットを買い、五郎にジェットへの興味を抱かせた男。旅慣れている。
- 井之頭太 (いのがしら ふとし)
- 五郎の甥で、母は2年前に離婚しており、五郎とは4年会っていない。
- 夏の甲子園予選準々決勝エースとして出場した。
- 五郎はその試合の観戦中、炎天下で辛く熱いウィンナーカレーを食べ、全身から汗を噴出させて苦しむこととなる。
- 困窮した五郎は、隣のおじさんを参考に上半身の服を脱ぎ、その屈強な肉体を惜しげもなく衆目に晒した。
[編集] メニュー
- ぶた肉いため 400円
- 豚肉入りの野菜炒めではなく、豚肉のみを炒めてあり、キャベツの千切りと(なぜか)練りからしが添えてある。ちなみに五郎は豚汁も頼んだため、豚肉がかぶってしまった。
- 豆かん 400円
- たっぷりの豆と寒天に黒蜜がかかっただけのシンプルな甘味。豆は粒が大きく、艶があり実に柔らかい。黒蜜はクセがなくサッパリしており、あまり甘すぎない。五郎はメニューにあった「煮込み雑炊」で腹ごしらえをしてから食べたかったが、あいにく雑炊は冬場だけのメニューで来月からであったため、仕方なく豆かんだけを注文した。
- 浅草に実在する梅むらをモデルとしているが、代が替わり、現在は当時の味そのままを残してはいない。
- うな丼 750円
- 朝も経営している飲み屋で五郎が注文したうな丼。身は小ぶりだが脂が乗っている。これに肝吸いとおしんこ付き。他にも生湯葉刺し 京都風(400円)、いくらのどぶ漬け(600円)、岩のり(250円)を注文したが岩のりだけ残してしまった。
- 焼きまんじゅう 140円(アン入りは150円)
- タレをぬって焼いたまんじゅう。アンなしとアン入りがある。タレは甘いが、アンなしは軽くて素朴な味。一方アン入りの方は、タレとアンの甘さが合わさるためか、スゴい甘さである。
- 五郎が入った店の焼きまんじゅうは美味しいと評判らしく、店主曰く「ミソ(タレのこと)が違うんだね」とのこと。
- ジェットボックスシュウマイ 600円
- 大阪へ出張に行く際、五郎が購入した弁当。弁当の底に石灰が入っており内部の水袋から出た水で発熱をし弁当を温める。弁当自体には米飯が付いてないので別途買う必要がある。温まるとシュウマイの匂いが充満するためか、周りの客には「シュウマイ臭せぇ」と言われる欠点がある。
- 現在は販売中止になっているが平成16年3月19日(金)に期間限定で再販売された。作品中ではビニールテープを引く事になっていたが、こちらは紐を引っ張る様になっている。また、数も15個から20個になっている。
- 江ノ島丼セット 1300円
- 江ノ島丼に蟹の味噌汁、おしんこが付いたセット。江ノ島丼は一見親子丼風。卵が甘めで、メインの具はさざえ。蟹の味噌汁は、蟹の半身が入っていて見た目は派手だが味は薄め。他にさざえの壷焼き(850円)も頼んだが、これは江ノ島丼の具がさざえと知らなかったため。結局、江ノ島丼のさざえとさざえの壷焼きでさざえがかぶってしまった。さざえの味は少ししょっぱい。
- 最初はあまり満足気でなかった五郎だが「やっぱりこういうとこで食う物に文句言っちゃいけないぜ」と思い直す。
- おまかせ定食 850円
- 五郎が訪れた自然食の店のおまかせ定食。全体的にボリュームは少ないがオカズ数は多く、メニュー内容は玄米、大根の葉と油揚げの味噌汁、ひじきの煮物、大根の糠漬け、ほうれん草のおひたし、いわしの南蛮風あんかけ、高野豆腐と炒り卵、ポテトサラダ。
- 五郎は自然食品の店に漠然とした苦手意識を抱いていたのだが、子供の頃キライだった懐かしい味がしてどれも美味しく、追加でいわしと大根のカレーライス(850円)を注文した。
- テーブルがぺとぺとしている感じがした。
- ウィンナーカレー 650円
- 甥っ子の太が出場している甲子園の予選を見に行った時に五郎が球場で食べたカレー。カレーは肉と玉葱が多少入った、いかにもな味。そこにお湯で温めた魚肉ウィンナーが3本入っている。ちなみにウィンナーなしのカレーよりも50円増し。福神漬けはセルフサービス。
- 炎天下の中、何か腹に入れないと倒れると思ってスタミナがつきそうなものを注文したが、暑くて熱くて辛くて味はよく判らなかった。
- コンビニ・フーズ
- 深夜のコンビニで五郎が購入した夜食。「うずらと牛肉の中華風」、「おしんこ」、「玉子焼き」、「キンピラゴボウ」、「冷や奴」、「コンビーフ(馬肉入り)」、「ソーセージ」、「野菜の煮物」、「ナメコ汁」、「あきたこまち新米」、「焼プリン」、「おでん(タマゴ、ダイコン、シラタキ)」、合計2000円以上。
- 買っている時は「バランスがいいぞ」などと思っていたが、最後には「俺…いったいなにやってんだろ」と反省していた。
- 万世橋カツサンド 480円
- 『肉の万世橋』で売っているカツサンド。キャベツ等は入っておらず、カツは厚くパンは薄め。カツにはソースとマスタードが染み込んでいて柔らかく、パンもしっとりしている。
- 五郎曰く「ソースの味って男のコだよな」
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