女学生の友
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女学生の友(じょがくせいのとも)は、小学館が発行した少女向けの雑誌。1950年4月号から、1977年12月最終号まで刊行された。
目次 |
[編集] 概要
- 1950年 少女向け総合月刊誌として創刊。
- 1966年 少女向けのジュニア小説誌『別冊女学生の友』が創刊(春の号)。
- 1967年 『別冊女学生の友』の誌名が『ジュニア文芸』に変更、月刊化。
- 1968年 季刊『デラックス女学生の友』が創刊。
- 1971年 『ジュニア文芸』が8月号で休刊。
- 1973年 別冊付録の小冊子が「プチプチ」と命名される。それまでは「JOTOMO FASHION BOOK」と表記されていた。
- 1975年 誌名が「JOTOMO」(通称であった「女友」のアルファベット表記)に。
- 1977年 12月号で休刊。
- 1977年 総合週刊誌『プチセブン』が新創刊。
[編集] 女学生の友
女学生の友は、1950年に少女向け総合雑誌として創刊された。対象の年齢層は中学生・高校生の少女、小学館の学習雑誌からの移行を企図して刊行された。
創刊当初の掲載内容は、吉屋信子の少女小説、村岡花子の翻訳小説などの読物に、少女漫画、学習ページなどを加えたものであった。1960年代から、表紙を若手女優やモデルの写真が飾り、別冊付録として藤田ミラノの抒情画を表紙とした少女小説・ジュニア小説の小冊子が付いた。1966年、別冊としてジュニア小説誌が創刊されると、誌面はファッション、芸能、少女漫画を中心とするようになった。別冊付録はファッション情報を掲載した小冊子で、1973年からは「プチプチ」と称し人気を呼んだ。
1975年に誌名を「JOTOMO」に変更しリニューアルを図るが、週刊誌ブームに押され1977年に休刊、総合週刊誌『プチセブン』が新しく創刊された。
[編集] 表紙を飾った女優、モデル
女学生の友のモデルから、柏木由紀子、榊原ルミ、早瀬久美、森川千恵子など数多くが芸能界デビューを果たしている。表紙を飾った女優、モデルは、以下の通りである。
[1968年]
1月号:和泉雅子/ 2月号:浅野順子/ 3月号:松原智恵子/ 4月号:酒井和歌子/ 5月号:保倉幸江/ 6月号:榊原ルミ/ 7月号:(未確認)/ 8月号:小林幸子/ 9月号:島啓子/ 10月号:内藤洋子/ 11月号:奈美悦子/ 12月号:早瀬久美/
[1969年]
1月号:酒井和歌子/ 2月号:保倉幸江/ 3月号:榊原ルミ/ 4月号:寺尾真知子/ 5月号:久美かおり/ 6月号:ピンキー、ジミー・オズモンド/ 7月号:島桂子/ 8月号:聖ミカ/ 9月号:ジュディ・オング/ 10月号:酒井和歌子/ 11月号:保倉幸江/ 12月号:森川千恵子/
[編集] 別冊女学生の友・ジュニア文芸
1966年、『女学生の友』の別冊として、ジュニア小説誌『別冊女学生の友』が創刊された。1966年、誌名が『ジュニア文芸』に変更されると同時に、季刊から月刊となる。1971年8月号まで刊行された。
当時の少女向けジュニア小説誌には、他に集英社の『小説ジュニア』が挙げられる。
[編集] デラックス女学生の友
1969年、『女学生の友』の別冊として、『デラックス女学生の友』が創刊された。季刊。内容はファッションに特化している。