土佐闘犬
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土佐闘犬(とさとうけん)は、明治時代に入ってから、闘犬の盛んな四国、土佐藩でその地の地犬(四国犬)に、前田犬、オールド・イングリッシュ・マスティフ(Old English Mastiff)やブルドッグ(bulldog)、ブル・テリア(bull terrier)、グレート・デーン(grate dane)などを配し作られた品種である。
単に土佐犬と言うこともある。
[編集] 特徴
- 毛色 - レッド、フォーン。最近になって黒斑の入ったフォーンの個体も出てきた。
- 毛質 - ごく短く、硬い。
- 体格 - 日本犬には他に類を見ない堂々たる筋肉質。頭は大きく、マズルはマスティフそのもの。皮膚は咬まれても大丈夫なように弛(たる)んでいる。長いたれ尾に、耳はたれ耳。稀に笹耳もいる。大型犬。
- 使用用途 - 闘犬、荷物引き。
- 性格 - 縄張り意識が強い。また、オスがメスをめぐり争うとき、異常なまでに攻撃的になる。しかし、本来はおとなしく、主人とその一家には従順。そんな普段のおとなしい性質が土佐闘犬愛好家にうけている。
- 寿命 - 10~12年ほど。この種の最高記録はメスで18歳。
- 飼育上の注意 - 力が強いので、女性が飼うのは難しい。犬の飼育初心者にも向かない。必ず首輪をつけ、しっかりとした躾とリードが必要。単にペットにしたいのならば、避妊・去勢手術をするとさらにおとなしくなる。