吸血病
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吸血病(きゅうけつびょう)、好血症(こうけつしょう)、ヴァンパイアフィリアとは、人獣問わず、血液を好む症状を示す病気のこと。自傷行為により自らの血液を飲む人もいれば、付き合っている人から血液を提供してもらうというタイプの人もいる。
自傷型の場合は程度によるが、小さい傷から血液を得る、大きい傷を創って血液を得ると大別される。極度に症状が進行した場合、自分の血液に飽き足らず、犯罪に走って血液を追い求める者もうまれる。以上のような症状は鬱病などとして安定剤を医師に処方してもらうほか、カウンセラーによる症状の改善・回復が求められる。そうしなければ、社会的に復帰するのが困難だからである。
性的嗜好としてこれらに属する人がいたりするが、それよりは鬱病的なことが原因で発症することが多い。また、一度この症状にかかると、タバコや酒を飲むことなどのように日常化してしまい、禁煙や禁酒が困難なように、いわば「禁血」を行うことが困難となる。これに対抗するには禁煙・禁酒の如く強い精神力を持って解決するか、症状の根本的な原因を当事者自らが探り出さなければならないということとなる。いずれにせよ、一度ヴァンパイアフィリアにかかってしまうと、止めようにも止められないという状態に陥ってしまう為、改善には必ず長期戦を伴うこととなる。
ヴァンパイアフィリアでもっとも注意すべきは、他人の血液を得るケース。この場合は特に血液性の感染症に注意すべきであり、特にその点を留意した上で吸血すること。血液感染症への対策と自己の抑制(コントロール)にさえ注意すれば、他人を害することの非常に少ない症状ではある。しかしながら、嫌悪感を示す人間がいることも確実なため、早期の回復が望まれるのはどの病気や症状も同じであるといえる。
改善の一歩として「生肉を食べる」ことや「ドリップ(生肉から出る汁)を飲む」などの方法があるが、医学的な根拠は無く一種の民間療法に過ぎない。