単項演算
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単項演算とは、数学で、被作用子(オペランド)が一つだけであるような演算(つまり、入力が一つの演算)のこと。
たとえば、論理否定は真理値に対する単項演算であり、二乗は実数に対する単項演算である。階乗 n! も単項演算である。与えられた集合 S に対する単項演算は、関数 S→S に他ならない。
単項演算は、プログラミング言語においても使われる(APLではmonadicという)。たとえば、C言語の系統では、以下の単項演算子がある。
- インクリメント: ++x, x++
- デクリメント: --x, x--
- アドレス: &x
- 間接演算: *x
- 正の単項演算: +x
- 負の単項演算: -x
- 1の補数: ~x
- 論理否定: !x
- Sizeof: sizeof x
- Sizeof: sizeof(型の名前)
- 型変換: (型の名前) オペランド
なお、入力が一つという定義は概念上の意味はない。任意の個数の入力は、ある一つの複雑な構造の入力と考えてもよいからである。この考え方は、特に(関数型)プログラミングの分野で応用される。
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