今川状
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
今川状(いまがわじょう)とは、遠江今川氏の祖とされる今川貞世(法名了俊)が1412年、養子で弟の今川仲秋(のちの国泰)に与えた指南書である。他に武芸の心得を示した「今川大双子」がある。
おもに内容は書の手本書であるが、その意味は深く、人生における教訓論や治世への心構え、君主の姿勢などいわば帝王学を示すものであり、道徳の手引きとしても後世にも広く親しまれた。
江戸時代は、寺子屋をはじめ学問所で多くの者に愛読された。 また、今川と言えば「今川状」を示す代名詞ともなったという。
他「女今川」や「万民今川」といった姉妹書もある。