三裂星雲
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三裂星雲 (Trifid Nebula) | |
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星座 | いて座 |
観測データ | |
種別 | 散光星雲 |
赤経 (RA, α) | 18 h 02.6 m (J2000.0) |
赤緯 (Dec, δ) | -23° 02' (J2000.0) |
距離 | 約 5,200 光年 |
視等級 | +8.0 ~ +9.0等 |
視直径 | |
物理的性質 | |
直径 | _ 光年 |
絶対等級 | _ |
特性 | _ |
その他の名称 | |
三裂星雲(さんれつせいうん、M20, NGC6514)はいて座にある散光星雲。距離は5200光年程と推定されているが、諸説あり具体的な数値は定かではない。1750年にギョーム・ル・ジャンティが発見した。
このM20は、星雲が3つの部分に裂けて見えるところから三裂星雲と呼ばれている。ただし、実際に星雲が3つに分割されているわけではなく、M20の輝いて見える散光星雲の手前に位置する暗黒星雲 の姿により、後ろの散光星雲が3つに分割されているように見えている。
M20は北側と南側で性質が異なっており、北側は青い反射星雲、南側は赤い輝線星雲となっている。この内三裂に見えるのは南の赤い輝線星雲側である(写真参照)。また、付近にはM20から生まれたとされる若い星が120個ほど存在しており、星団も兼ね備えた構造となっている。
M20は双眼鏡ではぼんやりと見えるだけで、小口径では3つの部分に見るのは難しい。肉眼では見にくいが、写真には向いており、比較的容易に3つに割れた姿を写すことができる。
M20は同じいて座に存在するM8(干潟星雲)のすぐ北に位置している。またM20の北東にはM21散開星団がある。
近年、ハッブル宇宙望遠鏡などによる鮮明な映像により、星雲内に存在する原始星からジェットが発せられている姿を捉えられている。その長さは0.75光年にも及ぶ。
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