リュードベリ定数
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リュードベリ定数(Rydberg constant):水素原子の線スペクトルについて、
という関係が成り立つ。この時、上式右辺の係数Rがリュードベリ定数である。ここで、λ [m] は光(線スペクトル) の波長、ν [Hz] は振動数、c [m/s] は光速、n, m は適当な整数である (但し、m > n)。
リュードベリ定数の値は、
である。スウェーデンの物理学者ヨハネス・リュードベリの名前に因んでいる。
整数nに関して、
- n=1: ライマン系列(1906年) (121.6nm 遠紫外線領域)
- n=2: バルマー系列(1885年) (655.6nm 紫外可視光領域)
- n=3: パッシェン系列(1908年) (1876nm 赤外線領域)
- n=4: ブラケット系列(1922年) (4052nm 近赤外線領域)
- n=5: プント系列(1924年) (7460nm 遠赤外線領域)
- n=6: ハンフリース系列(1953年) (12370nm 遠赤外線領域)
と呼称される。