ラホール
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ラーホール لاھور लाहौरは、現パキスタン北部のパンジャーブ地方、ラーヴィー川の岸辺に位置するインドとの国境付近にある都市。人口は現在300万人くらい。
11世紀にガズニ朝に征服され、そのガズニ朝が、1150年に、ゴール朝にカンダハール付近の戦いで敗れて、首都ガズニを占領されるとこの町に遷都した。しかし、1186年にガズニ朝はついにゴール朝に滅ぼされた。1241年にモンゴル軍によって破壊され、略奪を受け、1398年にもティムールによって、再び破壊された。
ムガル帝国の第3代皇帝アクバルによって現在のラーホール城が建設された。ラーホール城はアクバルの後継者のムガル皇帝たちによって増築された。うち、「40柱の間」と呼ばれるディーワネ・アーム(公謁殿)は、5代皇帝シャー・ジャハーンによって築かれたもので、歴代のムガル皇帝が「臣民」の拝謁を受け、彼らの請願を聞いたり、訴訟の解決に当たったりしたという。
また、シャー・ジャハーン帝は、1642年にシャーリーマール庭園を築いた。現在は、市内に組み込まれているが、当時は市街から8kmほど郊外にあったという。『クルアーン』が描く天上の楽園の現世における実現を意識して造営されたという。
1673年には、アウラングゼーブによって、パードシャーヒー・モスクが築かれた。これは、ラーホールのジャーミー・マスジド(金曜モスク)として造られたもので、インド亜大陸の4大モスクのひとつと言われる。ラーホール城とシャーリーマール庭園は、1981年に世界遺産に登録されている。
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