ミル・エンズ公園
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ミル・エンズ公園( ミル・エンズこうえん、Mill Ends Park)は、アメリカ合衆国オレゴン州ポートランドにある公園。公園は直径約61センチメートル(2フィート)の円形で、ギネスブックによって「世界一小さな公園」に認定されている。
これはもともと1948年に街灯の台座として作られたものだったが、実際には街灯は立てられず、街灯を埋め込む穴だけが残された。この残された穴に、『オレゴン・ジャーナル』誌のジャーナリストだったディック・フェイガン (Dick Fagan) が花を植えたのが公園の始まりだとされている。フェイガンが『オレゴン・ジャーナル』誌で担当していたコラムの題名にちなみ、公園は「ミル・エンズ」と名付けられた。
フェイガンはこの公園の起源を、次のように語っている。あるときフェイガンがオフィスの窓から外を眺めていると、台座の穴の中をせっせと掘るレプラコーン(アイルランドに伝わる妖精)が目に付いた(フェイガンはアイルランド系だった)。彼は慌てて下りていってそのレプラコーンを捕まえた。レプラコーンを捕まえると願いが叶うといわれていたからである。フェイガンは自分だけの公園が欲しい、とレプラコーンに願った。しかし自分の望む公園の大きさについては何も伝えなかったため、レプラコーンはこの小さな穴を公園としてフェイガンに与えたのだ、と。これ以降約20年間にわたり、フェイガンの風変わりなコラムにはたびたびこの「公園」とレプラコーンの親方(「パトリック・オトゥール」と名付けられた)が登場することとなる。
フェイガンは1969年に癌のため死去したが、公園はひきつづき他の人々によって手入れされた。1976年には公式に市の公園に指定されている。公園の面積は0.29平方メートル(452平方インチ)で、ポートランドのダウンタウン、サウスウェスト・ナイトーパークウェイ (SW Naito Parkway) とサウスウェスト・テイラー通り (SW Taylor Street) の交差点付近に位置する。
2006年2月、公園はサウスウェスト・ナイトーパークウェイの大規模な建設プロジェクトのため、一時的に80フィート離れたTwo World Trade Center Plazaに移設された。ポートランド公園局は、2006年7月のプロジェクト終了後には、公園はもとの位置から東へ7フィート半の場所に再設置されると発表した。
公園にはこれまでに様々な趣向を凝らした飾りが設置されてきたが、そのなかには蝶のためのプール(飛び込み板付き)やミニチュアの観覧車といった、一風変わったものも含まれている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- Mill Ends Park - ポートランド市公園局公式サイト内にある、ミル・エンズ公園の紹介(英語)。
- ミル・エンズ公園の位置(Yahoo!Map地図)