フィリパ・デ・ランカストル
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フィリパ・デ・ランカストル(Filipa de Lencastre, 1359年 - 1415年7月19日)、英語名フィリッパ・オブ・ランカスター(Philippa of Lancaster) は、ポルトガル国王ジョアン1世の王妃。イングランドの王子、ランカスター公ジョン・オブ・ゴーントの娘。
1387年2月2日、ポルトでジョアン1世と結婚した。政略結婚ではあったが、教養があり、イングランドの騎士道的精神にも通じた王妃は、宮廷の中心人物となり、王とも円満だった。王との間に生まれた子供たちが優秀であったのも、妃から受けたイングランド王家の血と、確かな教育の結果であったとされる。
1415年、大流行していたペストに罹患し、死去した。死の床でセウタ攻略へ向かう王子たちを呼び、「勇ましく戦っておいで。」と、剣を与え送り出した。