パナヨティス・ココラス
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パナヨティス・ココラス(Panayiotis Kokoras)は1974年生まれのギリシアの作曲家。ヨーク大学で博士号を取得。
20代初めから器楽音楽と電子音楽の双方で国際的に活躍し、アタナシア・ツァノウとならんでギリシア作曲界の次世代を担うホープ的存在である。2001年度武満徹作曲賞にて、最も完成された書法で臨んだのが彼であった。作曲法は単一の器楽音をコンピュータで分析し、その分析結果から得られた諸パラメータを楽曲全体へ援用するという「今となっては極めて伝統的な」技術に基づいているが、本人がこれを伝統的と認識しているのかどうかは不明である。演奏の難易度も比較的中庸なものが多く、コンセプトを理解すれば聴取が容易な点は、電子音楽の作曲家全体に通ずる問題点でもある。
ルチャーノ・ベリオから「ギリシアは不毛じゃないか」とマスタークラスで一喝されたのを契機として、ギリシアは現代音楽の受容に積極性を見せつつある。ギリシア現代音楽界全体が彼頼みになっているくらい、将来を嘱望されている。