パスティス
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パスティス(仏:pastis)はフランスのリキュールの一種。
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[編集] 歴史
パスティスの名は"se pastiser"(似せる、まがい物の意。パスティーシュと同語源)に由来する。
パスティスは元々、ニガヨモギを加えて作る香草系リキュールアブサンの代替品として生み出された。ヨーロッパでは1915年にアブサンの製造・流通・販売が禁止されたため、ポール・リカールによりアブサンの製法を改良してパスティスが作られた。その後ペルノー社など、アブサン製造元であった多くのメーカーで製造されるようになり、現在に至る。
[編集] 特徴・背景
マルセイユ産のスターアニスと、リコリス、フェンネル等のハーブにより風味付けされている。
アルコール度数は40~45度と強く、甘口だが、強烈なアニス風味が特徴。特にフランスのマルセイユで作られ、アルコール分45度以上かつ、アニスが1リットルあたり2グラム以上含まれるものにはパスティス・ド・マルセイユと表示されることが認められる。
フランスでは特に南部地方を中心に食前酒として愛飲されてきた。
一般に氷や水で割るか、シロップを加える、カクテルに用いるなどして飲む。緑色のアブサンに対しパスティスは琥珀色だが、アブサン同様水で割ると白濁する。
ピーター・メイル著のエッセイ「南仏プロヴァンスの12ヶ月」(ISBN 4309202098,日本語版は1993年出版)中で紹介されてから特に有名になった。
[編集] パスティスのブランド
- リカール(RICARD)
- ペルノー(PERNOD)
ペルノーはEU規定ではパスティスではなく「アニス酒」となるが、成分、風味が類似していることからパスティスに分類されることが多い。
- サンカンティアン(51)
- プラド(Prado)
- ベルジェ(Berger)
- ジャノ(JANOT)
- カザニス(CASANIS)
- デュバル(DUVAL)
[編集] パスティスを使ったカクテル
- イエロー・パロット
- ノックアウト
- 午後の死(ペルノーを使用)