ノートルダム・ド・パリ
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ノートルダム・ド・パリ(Notre-Dame de Paris)はヴィクトル・ユーゴーの小説。「ノートルダムのせむし男」(The Hunckback of Notre Dame)としても知られている。これまで何度も映画化され、バレエ化もされている。ディズニー映画「ノートルダムの鐘」の原作であるが、救いのある内容のディズニー映画に対し、こちらは生粋の悲劇である。
[編集] あらすじ
舞台は荒んだ15世紀のパリ。教会の持つ権限が、弾圧と排除を生み出す時代の物語。
ノートルダム大聖堂の前に、一人の醜い赤ん坊が捨てられていた。彼は大聖堂の副司教、フロロー(Frollo)に拾われ、カジモド(Quasimodo)という名をもらう。彼は成長し、ノートルダムの鐘つきとなる。
パリにやって来た美しいジプシーの踊り子エスメラルダ(Esmeralda)に、聖職者であるフロローは心を奪われる。欲情に悩み、ついにはカジモドを使ってエスメラルダを誘拐しようとする。
しかしカジモドは捕らえられ、エスメラルダは衛兵フェビュス(Phoebus)に恋するようになる。フェビュスとエスメラルダの仲は深まるが、実はフェビュスは婚約者がいる不実な男だった。
捕らえられたカジモドは広場でさらし者になるが、ただ一人エスメラルダだけは彼をかばう。カジモドは人間の優しさを生まれて初めて知り、彼女に恋をする。フロローも彼女に想いを募らせるが、エスメラルダの心はフェビュスにある。フロローは逢引をするふたりをつけて行き、フェビュスを刺して逃げる。エスメラスダは犯人にされ、魔女裁判の元に死刑が言い渡される。
カジモドはエスメラルダを救いノートルダム寺院にかくまう。しかし、エスメラスダはカジモドのあまりの醜さにまともに顔を見ることすらできなかった。
フロローはパリの暴動の矛先をノートルダム寺院に向けさせ、混乱の中エスメラスダを連れ出す。しかし彼女はフェビュスを刺したフロローを拒む。フロローは彼女を衛兵に売り、エスメラルダは兵士達に捕まり、処刑される。
大聖堂の塔の上からそれを見届けるフロローを、カジモドは塔から突き落として殺す。
数年後、処刑場を掘り起こすと、白い服装をしていた女性エスメラルダと思われる白骨に、異様な骨格の男の白骨が寄り添っており、それらを引き離そうとすると、砕けて粉になってしまった。
[編集] 関連項目
- ヴィクトル・ユーゴー
- ウィリアム・ディターレ監督…ノートルダムの傴僂男 -The Hunchback of Notre Dame (1939)
- ノートルダムの鐘