ノイマンズ・ボトルネック
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ノイマンズ・ボトルネック、フォンノイマン・ボトルネックは、コンピュータ・アーキテクチャの1つの型であるノイマン型に存在する性能上のボトルネックである。
ノイマン型では、メモリに命令を格納するので、命令を実行するにはアクセス速度の遅いメモリに必ず触れなければならず、これがコンピュータのパフォーマンスを低下させている最大の原因となる。
なお、本来この事はノイマン型だけでなくプログラム内蔵方式に共通の事項であるが、プログラム内蔵方式の代表例がノイマン型であるためこのように呼ばれている。
現代のコンピュータは殆どがプログラム内蔵方式であるため、CPUの性能向上だけでなく、メモリの動作速度向上も同じく重要になっている。また、両者の速度差を埋めるため、CPUの内部または外部にキャッシュメモリを導入し、両者の速度差を緩和して、パフォーマンスの改善を図る場合も多い。また、実行されるプログラムを設計する際にも、使われやすい処理のサブルーチン化など局在化が工夫される。