ドラフトチャンバー
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ドラフトチャンバーとは、化学実験の際に有害な気体が発生するときや揮発性の有害物質を取り扱うとき、及び有害微生物を扱う実験などのときに安全のために用いる排気するための装置。一般的には単にドラフトと呼ぶ。
水道、ガスなどの配管を持つ大型の箱状のものが多く、前面が上下にスライドするガラス窓となっており、少し開けて、下から手を突っ込んでその場で実験することが可能である。
単に排気するだけでなく、排気と同時に吸気することで部屋の温度変化や気圧変化を防ぐ、排ガスを洗浄することができる、自動的に消火できる、など多くの機能を併せ持つものも多い。またガラス窓が爆発しても飛び散らなくなっていて、爆発が起きた場合でも被害を最小に食い止められるようになっているものもある。
なお、英語では draft chamber と呼ぶことはほとんどなく、fume hood という。
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