トヨタ・セラ
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セラは、トヨタ自動車が1990年に発表した1,500CCの3ドアクーペ。
同社の小型車スターレットをベースにしているが、その特徴は上半分ほぼ全てがガラスで占められていること(グラスキャノピー)と、それを実現するために採用されたガルウイングドアである。ガルウイングドアといえばランボルギーニ・カウンタックに代表される超高級スポーツカーの専売特許であったが、一般レベルで日本で初めて採用したのがこのセラである。走行性能ではなく、あくまでも雰囲気だけで楽しむという斬新な自動車であった。
上半分がほぼ全てガラスであるがゆえに室内温度が非常に高くなる為マイナーチェンジでグラスキャノピーに改良および冷房能力の強化が銜えられた。デザインが特異などの理由により、セールス的に成功したとはいえない。迷車ではあったが、歴史に残る一台ともいえる。
ボディサイズの割に重く重量税がかさむのも失敗の一因とと言われたが、実際には車両重量が1000kgを超えるモデルは存在せず、自動車重量税等級はベースモデルと変わらない。
尚、テレビ朝日系特撮「特救指令ソルブレイン」の「ソルギロャップ」のベース車である。