デネソール
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デネソール二世(DenethorⅡ)はJ・R・R・トールキンの中つ国を舞台とした小説、『指輪物語』の登場人物。 ゴンドールの執政。
父はゴンドールの執政エクセリオン。 息子に指輪の仲間のひとりボロミアと、イシリエンの太守ファラミア。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ピーター・ジャクソンの『ロード・オブ・ザ・リング』での映画化
デネソールはもともと高潔で気高い人物であったが、中つ国第三紀にサウロンが復活する頃になると、ゴンドールの執政としての統治に行き詰まり、ゴンドールをサウロンの手から守るために一つの指輪の力を欲するようになる。かれは息子ボロミアに裂け谷におけるエルロンドの会議に出席し、指輪をゴンドールに持ち帰るよう命令するが、ボロミアは指輪に魅了され、その後の戦で命を落としてしまう。 愛する息子を失ったことで、デネソールは深い悲しみに沈み、次第にその行動は狂気を帯びてくるようになる。のちにガンダルフがペレグリン・トゥックを伴い、サウロンによる攻撃の警告にゴンドールを訪れると、かれはガンダルフの真の目的がアラゴルンの王座復帰であるものと考え、権力の返還を拒み、さらには、敵に奪われたオスギリアスを奪還せんともう一人の息子ファラミアを勝ち目のない死の戦へと送り出していくほどである。 この戦いでファラミアが瀕死の重傷を負うと、ただ一人残った息子がが死んだと思い込んだかれは完全に正気を失い、ファラミアもろとも焼身自殺をはかろうとする。ガンダルフとピピンの活躍によってファラミアは助け出されたが、デネソールはファラミアが生きていたことに一瞬安心すると、炎に包まれたまま走り出し、城の塔から身を投げてしまった。 同じ息子でありながらかれがボロミアを寵愛し、ファラミアに冷たくあたる理由ははっきりしないが、ボロミアが父であるかれに忠実であるのに対し、ファラミアは自己の信念に従った行動をとることが多いからであると考えられる。
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