デジタル-アナログ変換回路
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デジタル・アナログ変換回路(デジタル・アナログへんかんかいろ)は、D/Aコンバーターあるいは略してDAC(ダックと読む)とも言い、デジタル電気信号をアナログ電気信号に変換する電子回路である。
名称 | サンプリングレート(Hz) | 分解能(bit) | 特徴 | 用途 |
---|---|---|---|---|
抵抗ラダー型 | 10M~DC | 12~6 | 小面積、低消費電力 | サーボ、制御 |
抵抗ストリング型 | 1M~DC | 12~6 | 小面積、低消費電力 | 電子ボリューム |
電流出力形 | 400M~DC | 12~8 | 高速 | 映像信号処理、通信 |
デルタシグマ形 | 10M~100K(オーバーサンプリング) | 24~18 | 高分解能 | 音声処理 |
[編集] RAMDAC
特にIBM PC/AT互換機に使用するビデオカードにおいて用いられる、映像信号処理用DACをRAMDACと呼ぶ。Color Lookup Translation(CLUT)を行う為の792バイトのメモリを持ち、インデクスカラー256色を最大1680万色のいずれかに変換する(パレット変換)機能を持つ。インデクスカラーによる表示は主にゲームに使われたが、WindowsとDirectXの普及により使われなくなった。しかし、CLUTの機能は表示のブライトネス・コントラスト・γ補正に技術的に転用が容易であった事から、現在の市販されているビデオカードはCLUTに加え各チャンネルごとの発色特性を補正できるRAMDACを搭載している。