スティーヴ・ブシェミ
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スティーヴ・ブシェミ(Steve Buscemi, 1957年12月13日 - )はアメリカ合衆国ニューヨーク州ブルックリン出身の俳優である。リー・ストラスバーグ主宰の演劇学校で演技を学んだ。
売れる前は、昼間は消防士として働き、夜はスタンダップ・コメディの舞台に立っていた。その後、コメディに見切りをつけ演技を勉強し始めた。現在でもボランティアで消防士としての活動を続けているという。「9.11アメリカ同時多発テロ」の際、世界貿易センタービル(ツインタワー)の瓦礫の山の中、昔着ていた消防士の防火服を着て、救出作業する彼の姿が目撃されている(なぜ昔の防火服を着てる男がいるのか、他の消防士が疑問に思い、ヘルメットの中の顔を覗くとスティーブ・ブシュミだったそうである)。ちなみに本人からこの件に関するコメントは出ていない。
出演作品は80本を越え、「90年代に最も仕事をした俳優」ランキングの4位に入った。ティム・バートン、コーエン兄弟、アダム・サンドラー、ジム・ジャームッシュ、ロバート・ロドリゲス、マイケル・ベイら個性的な監督達の作品に数多く出演している。また、クエンティン・タランティーノが専門学生時代に製作した『レザボア・ドッグス』については「Mr.ピンク」役で出演しており、ハリウッドでリメイクが決まっても同役で出演し、注目を集めた。一度見たら忘れられない、アクの強い風貌で、個性派俳優として活躍している。
2001年にバーでの喧嘩に巻き込まれて喉などを刺され、後に回復するが、頬に傷が残ってしまった。
今なおエージェントを雇わずに自ら出演依頼の電話を受けることでも有名。
[編集] 出演作品
- パーティング・グランス Perting Grasis (1986)
- ミステリー・トレイン Mystery Train (1989)
- ミラーズ・クロッシング Miller's Crossing (1990)
- レザボア・ドッグス Reservoir Dogs (1991)
- バートン・フィンク Barton Fink (1991)
- イン・ザ・スープ In the Soup (1992)
- ライジング・サン Rising Sun (1993)
- サムバディ・トゥ・ラブ Somebody to Love (1994)
- リビング・イン・オブリビオン/悪夢の撮影日誌 Living in Oblivion (1994)
- 未来は今 The Hudsuker Proxy (1994)
- パルプ・フィクション Pulp Fiction (1994)
- ハードロック・ハイジャック Airheads (1994)
- デンバーに死す時 Thing to Do in Denver When You're Dead (1995)
- デスペラード Desparado (1995)
- トゥリーズ・ラウンジ Trees Lounge (1996) 監督・脚本・出演
- カンザス・シティ Kansas City (1996)
- エスケープ・フロム・L.A. Escape from L.A. (1996)
- ファーゴ Fargo (1996)
- コン・エアー Con Air (1997)
- ウェディング・シンガー The Wedding Singer (1998)
- アルマゲドン Armageddon (1998)
- ビッグ・リボウスキ The Big Lebowski (1998)
- ビッグ・ダディ Big Daddy (1999)
- アニマル・ファクトリー Animal Factory (2000) 監督・脚本・出演
- モンスターズ・インク Monsters, Inc. (2001) 声
- ゴーストワールド Ghost World (2001)
- ララミー・プロジェクト The Laramie Project (2002)
- Mr.ディーズ Mr.Deeds(2002)
- コーヒー&シガレッツ Coffee and Cigaretts (2003)
- ビッグ・フィッシュ Big Fish (2003)
- スパイキッズ3-D:ゲームオーバー Spy Kids 3-D: Game Over (2003)
- アイランド The Island (2005)
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