ゲオーニーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ゲオーニーム Geonim (または Gaonim、גאונים gə’ônīm)、単数形はガーオーン Gaon גאון gā’ôn は、タルムードが完成して後、6世紀から11世紀において、バビロニアのユダヤ人コミュニティーとイェシーバー(学塾)の中で、スラ Sura とプンペディタ Pumbeditha におけるイェシーバー長の称号。ユダヤ教史で、この時代を狭い意味ではゲオーニームの時代という。
ゲオーニームは、この時代のユダヤ教徒世界のユダヤ教面での指導者であった。
また、10世紀、11世紀のイスラエルの地における学塾長もこの称号を用い、12世紀、13世紀のエジプト、ダマスカス、バグダードにおいても、この称号が使用された。
聖書、タルムードなどについて深い知識を持つもの、博士について、例えば「ヴィルナのガオン Eliyahu Shlomoh Zalman Kramer, Vilna Gaon, der Vilner Goen」といった風に尊称のように用いることがある。 アシュケナジム社会では学識を褒め称えるときに「ゴーエン goen」という言葉を使ったりもしたため、これが現代ヘブライ語にも受け継がれている。
目次 |
[編集] 主なガーオーンの一覧
- サアドヤー・ガーオーン(サアディア・ガオン) Saadia Gaon
- ハイ・ガーオーン Hai Gaon
- アムラム・ガーオーン Amram Gaon
- シェリーラー・ガーオーン Sherira Gaon
- 英語版カテゴリーも参照のこと
[編集] ユダヤ教徒の生活における役割
[編集] ガーオーンの称号
[編集] レスポンサ
[編集] ゲオーニームの作品
- アハイ・ガオンによるシェイルトート She'iltoth of Acha'i Gaon
- ハラーホート・ゲドーロート Halachoth Gedoloth(大ハラーハー)
- エムーノート・ウェ=デオート Emunoth ve-Deoth (Saadia Gaon)
- アムラム・ガーオーンによるシッドゥール The Siddur by Amram Gaon
- 数々のレスポンサ文学 Responsa
[編集] カッラーの月
[編集] 関連項目
ハラーハーの歴史的発展 הִשְׁתַּלְשְׁלוּת הַהֲלָכָה |
|
---|---|
ラビ List of rabbis ユダヤ教史関連人物 |
- レスポンサ Responsa
- ラビ文学 Rabbinic literature
- ハラーハー
- イルーイ ilooy (イディッシュ語)
- 学塾、学院
- イェシーバー academy
- ローシュ・イェシーバー、イェシーバー長 Rosh Yeshivah
[編集] 他の百科事典
- 1906 Jewish Encyclopedia - Jewish Encyclopedia
- 1911 Encyclopedia Britannica
- List of the Gaonim of Sura, Pumbedita and Eretz Yisrael on Bruce Gordon's Regnal Chronologies
このユダヤ教・ユダヤ教徒関連の記事はスタブです。この項目を加筆、訂正などして下さる協力者を求めています。 |