キャバレー (風俗)
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キャバレー(風俗店)とは、日本において1960-70年代に流行した、ホステスが客をもてなす大衆店。料金は時間制で明朗会計、ショーを行うステージや生バンド付きのダンスホールがあり、おさわりなど、お色気サービスを伴う店が多かった。
第二次世界大戦後、進駐軍向けのキャバレーが生まれた。福富太郎はボーイから身を起こし、キャバレー・ハリウッドをチェーン展開して財をなし、キャバレー王と呼ばれた。他にハワイ・チェーンなどがあった。
1980年代に生まれたキャバクラなど、新たな業態に押され、キャバレーは次第に劣勢になった。キャバレーという名称を付けた店も少なくなってきたが、しびれるキャバレーなどと称して性行為のサービスを行い、実際の内容はピンクサロン(ピンサロ)同様、という場合もある。
本来のキャバレー(cabaret)はフランスで発達したダンスホールや舞台のある酒場。歌、踊り、コメディショーなど、パフォーマンスを楽しめる飲食店である。
[編集] 法律上の位置
風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律により、接待飲食等営業、1号営業に分類され、「キヤバレーその他設備を設けて客にダンスをさせ、かつ、客の接待をして客に飲食をさせる営業」に当たる。
(ナイトクラブは「設備を設けて客にダンスをさせ、かつ、客に飲食をさせる営業」であり、席に付いて接待をするかどうかで一応区別されている)