オーバーヘッドキック
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オーバーヘッドキック(Overhead Kick)とはサッカーにおいて、地面に背を向けた状態で空中にあるボールを頭より高い位置でキックすること。バイシクル(Bicycle Kick)という言葉も同義である。日本ではオーバーヘッドキックの方が一般的であるが、英語圏ではBicycle Kickの方が一般的な表現である。
シュートの場合はペナルティエリア内の浮き球に対して、相手ゴールにちょうど背を向けていた場合に使われることが多い。ゴールを向いている状態でわざわざオーバーヘッドキックに持っていく選手は実際にはほとんどいない。サッカーの試合でもあまり見られることは無く、見られたとしてもゴールが決まることも少ない。オーバーヘッドキックはゴールを狙って放つことは相当な難度を要する。試合中に意識してこのプレイをしようとするものはほとんどおらず、条件によりとっさにこのプレイが出ることがほとんどである。
気をつけなければいけないのはペナルティエリア内はチャンスともなると相手味方問わず、選手が密集状態になることがある(コーナーキックやフリーキックの時)。そんな中、オーバーヘッドキックを試みることは非常に危険であり、相手の頭部にキックしてしまったり、キックしようとしている足が相手の頭部に近づいたり、頭部に限らず相手を蹴ってしまったりすると危険なプレイと判断され、ファウルを取られることもある。相手選手にとっても危険だが、自らも気をつけなければならないこととして着地である。オーバーヘッドキックを試みた後に脚で着地することはまず不可能と言ってよい。従って背中から地面に落ちるのが普通であるが、当然無防備な状態での落下になるので、場合によっては後頭部を地面に打ち付けたり、何かしら体の一部に怪我を負うこともある。
オーバーヘッドキックと判断されるのは完全に地面にほぼ平行になった状態でのキックと言われる。背中が斜めを向いていればジャンピングボレーと判断される。