アンディ・ペティット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

アンディ・ペティット（Andy Pettitte，1972年 6月15日‐）はアメリカ合衆国ルイジアナ州出身のメジャーリーグ、ニューヨーク・ヤンキースの投手。左投左打。

故郷の先輩であるロン・ギドリーに憧れ野球を始め、1990年の高校卒業時のドラフトにおいてニューヨーク・ヤンキースから22位指名を受ける。しかし契約せずに大学へ進学。1991年5月に改めてヤンキースと契約し入団した。1995年 4月29日メジャーデビュー。当初はブルペンスタートで、5月に一旦マリアーノ・リベラとの交換でマイナー落ち。しかし、半月足らずで再びメジャー昇格を果たし、メジャー初先発。先発ローテーションに名を連ね、最終的には31試合（先発26）で12勝9敗、防御率4.71という成績で新人王投票でも3位に付けた。2年目のジンクスが心配された1996年は21勝8敗で最多勝、サイ・ヤング賞投票でも2位と一気に左のエース格に成長。さらに1998年は開幕投手を務めるなど、安定した活躍でヤンキースの1998年～2000年までの3年連続ワールドシリーズ制覇に貢献した。2004年ヒューストン・アストロズへFA移籍。1年目は左ヒジの故障で連続2ケタ勝利は9年で途切れるも、翌2005年は17勝9敗、防御率は自己最高の2.39を挙げ、チームのリーグ優勝に貢献した。

長身から繰り出す曲がり幅の大きいカーブにカッター、チェンジアップなど多彩な変化球と、それらをコーナーに決められる優れたコントロールが武器。ゆったりとした投球フォームからの素早い牽制はメジャートップクラス。フィールディングに対する評価も高い。

ポストシーズンにも強く、通算14勝はジョン・スモルツに次ぐ歴代2位。

大学時代に『左のロジャー・クレメンス』と呼ばれたこともあり、1999年にクレメンスがヤンキースに移籍してきてからは共にトレーニングを行うなど師と仰いでいる。クレメンスが引退を撤回し、アストロズへ移籍した時もペティットの説得が大きかったという。

2006年12月8日、ニューヨーク・ヤンキースと１年契約を交わし、古巣に復帰した。

[編集] 年度別成績

年度	チーム	勝利	敗戦	防御率	試合	先発	セーブ	イニング	被安打	失点	自責点	被本塁打	四球	奪三振
1995	NYY	12	9	4.17	31	26	0	175.0	183	86	81	15	63	114
1996	NYY	21	8	3.87	35	34	0	221.0	229	105	95	23	72	162
1997	NYY	18	7	2.88	35	35	0	240.1	233	86	77	7	65	166
1998	NYY	16	11	4.24	33	32	0	216.1	226	110	102	20	87	146
1999	NYY	14	11	4.70	31	31	0	191.2	216	105	100	20	89	121
2000	NYY	19	9	4.35	32	32	0	204.2	219	111	99	17	80	125
2001	NYY	15	10	3.99	31	31	0	200.2	224	103	89	14	41	164
2002	NYY	13	5	3.27	22	22	0	134.2	144	58	49	6	32	97
2003	NYY	21	8	4.02	33	33	0	208.1	227	109	93	21	50	180
2004	HOU	6	4	3.90	15	15	0	83.0	71	37	36	8	31	79
2005	HOU	17	9	2.39	33	33	0	222.1	188	66	59	17	41	171
2006	HOU	14	13	4.20	36	35	0	214.1	238	114	100	27	70	178
Total	12年	186	104	3.81	367	359	0	2312.1	2398	1090	980	195	721	1703