アレクサンドル・ギルマン
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アレクサンドル・ギルマン(Alexandre Guilmant, 1837年 ブローニュ=シュル=メール - 1911年 ムードン)はフランスのオルガニスト・作曲家。
父親の手ほどきを受けた後、ベルギー人のジャック=ニコラ・レメンスに師事し、郷里でオルガン奏者と音楽教師を務める。1871年にパリのトリニテ教会にオルガニストに任命され、それ以降ヴィルトゥオーソとしての道を歩み、欧米の各地で演奏旅行を行なった。
1894年にシャルル・ボルドやヴァンサン・ダンディと共同でパリ・スコラ・カントルムを設立。1897年にはシャルル=マリー・ヴィドールの後任として、パリ音楽院オルガン科教授に就任。
アンドレ・ピロと共同で『オルガンの巨匠の書庫Archives des Maîtres de l'Orgue 』を刊行、フランスの古典的なオルガン音楽が、1894年から1914年にかけて10巻にわたって出版された。外国の古典的なオルガン音楽については、同じような曲集『オルガン楽派の古典 l'École classique de l'Orgue 』を出版している。
ギルマンは洗練された作曲家であり、とりわけ自分の楽器であるオルガンのための作品が多い。18巻からなる《さまざまな様式による小品集 Pièces dans différents styles 》、教会向けの《教会旋法による60の間奏曲 Soixante interludes dans la tonalité grégorienne 》や《教会オルガニスト l'Organiste liturgique 》といったオルガン曲集を残している。ギルマンのオルガン・ソナタが、形式や構成において実際に交響曲を参照しているということは、強調しなければならない。さらに、実際のオルガン交響曲のほか、《交響的伝説と終曲 Légende et Final symphonique ニ短調》作品71(1888年作曲)や《交響的小品 イ短調》作品75(1892年)などのオルガン曲も重要である。このほかに、室内楽や声楽曲、交響的カンタータ《アリアーヌ》や抒情劇《バテシバ》といった作品もある。