わし星雲
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わし星雲 (Eagle Nebula) | |
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星座 | へび座 |
観測データ | |
種別 | 散光星雲・散開星団 |
赤経 (RA, α) | 18 h 18.8 m (J2000.0) |
赤緯 (Dec, δ) | -13°47' (J2000.0) |
距離 | 5,500 光年 |
視等級 | +6.4 |
視直径 | 35' x 28' |
物理的性質 | |
直径 | _ 光年 |
絶対等級 | _ |
特性 | _ |
その他の名称 | |
わし星雲(M16, NGC6611) はへび座にある散開星団と散光星雲の複合した天体である。散開星団の背景に散光星雲が広がっており、メシエ天体としての番号 M16 は散開星団の方に付けられた番号である。散光星雲には IC4703 という番号が付けられている。1745年にフィリップ・ロワ・ド・シェゾーによって星団が発見され、1764年にシャルル・メシエが背景の星雲を発見した。
わし星雲はへび座に属するが、観測する際にはたて座γ星から西へ約2.5°の位置にあるとして探した方が見つけやすい。M16 の南約2.5°には同じように散光星雲と散開星団が重なった天体であるオメガ星雲 (M17) が存在し、双眼鏡では同一の視野内に見ることができる。赤い散光星雲(HII領域)の中央が象の鼻のような細長い暗黒星雲によって隠されており、全体が羽を広げた鷲のように見えることからこの名前が付けられている。
わし星雲は星形成が活発に行われている領域で、前景に見える星団 M16 もこの星雲から生まれたと考えられている。M16 の中にはスペクトル型が O6 型という高温の星が含まれており、こういった若い高温星からの紫外線によって背景の星雲が電離して輝いている。
1995年にハッブル宇宙望遠鏡によって、星雲中央にある細長い暗黒星雲の画像が撮影された。この観測によって、暗黒星雲の柱の先端からさらに細い分子雲が伸びており、その先端に生まれたばかりの星が隠されている様子がはっきりと捉えられた。