ZUNTATA
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ZUNTATA(ズンタタ)は日本のゲーム製作会社、株式会社タイトーのサウンド開発チームの名前、もしくはバンド名。3拍子を口ずさむ「ずん、たっ、たっ」を捩った名前。
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[編集] 変遷
1987年のダライアスで初めてこの名前が使われ、以後ゲーム業界で加熱したサウンドチームによるライブ活動の際にはホーンセクションも入れた大所帯バンドで登場。演劇仕立ての演出を行なう等、常に先進的な創作表現を行なっている。
『ダライアス』、『ニンジャウォリアーズ』等の初期作品でその明確な方向性が見られる。ゲーム内容から意図的に逸脱したBGMをコラボレーションさせることでゲームミュージックの位置付けを根底から覆した上、そこに付加価値を持たせている。
発足当初はアルファレコードに在籍。後にサイトロンレコードを経て自社レーベルのZUNTATA RECORDSを立ち上げる。
[編集] メンバー
小倉久佳や高木正彦、カプコンから移籍の河本圭代らを中心とした人気ゲームミュージック作曲家が在籍し、多くの実験的な作曲技法と視野の広い既存ジャンルの取り込みを積極的に行なっている。ゲームから切り離された単体の音楽作品としてDTMや現代音楽作曲の分野でも一定の評価がある。
後にメンバーの中からHAGGYやばびーらによるZUNTATA J.A.M(Junky As Machine)なるユニットも組まれ、電車でGO!シリーズのイメージソング等を歌った。
主なメンバーは以下の通り。
- 小倉久佳(OGR)
- ダライアスシリーズ、ニンジャウォーリアーズ、影の伝説、奇々怪界、ギャラクティックストーム、ゾイドインフィニティ
- 河本圭代(TAMAYO)
- レイフォースシリーズ、きらめきスターロード
- 高木正彦(Mar.)
- ナイトストライカー、ラスタンサーガ、ガメラ2000、フルスロットル
- 中澤秀一郎(SHU) ※現在フリー
- クレオパトラフォーチュン、ランディングギア
- 古川典裕(中山上等兵) ※現在フリー
- 電車でGO!、グリッドシーカー、ライトブリンガー
- 渡部恭久(Yack.) ※現在フリー
- メタルブラック、サイバリオン、カイザーナックル、ルナーク、ファイターズインパクト
- 海野和子(Karu.)
- プリルラ、パズルボブル、キャメルトライ
- 高萩英樹(HAGGY)
- サイキックフォース、武刃街、バトルギア1、2、ゾイドインフィニティ
- 石川勝久(ばびー)
- 効果音担当(ダライアス外伝、メタルブラックなど)
[編集] その他
- TAITORUS RECORDS(たいとらす れこーど) - 1999年に発足した第二の自社レーベル。ゲーム以外のマスメディアへの音楽配信等を行なっている。
- ポエムと設定資料 - ライナーノーツに書かれたゲーム世界を補足するテキストにコレクター価値が発生する場合がある。
- ZUNTATA風 - ゲームミュージックに安易にリリカルな楽曲を乗せる手法は「ZUNTATA風」と揶揄される事もある。
[編集] 近況
近年はタイトー本体のリストラが進み、かつてのメンバーの中には退社する者も相次ぐ中でZUNTATAとしての活動も停滞状態で、ファンからは本格的な活動再開を望む声が高まっている。
[編集] 外部リンク
- Z-FIELD(ZUNTATAオフィシャルサイト)