TOW
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TOW(Tube-launched, Optically tracked, Wire-guided)は1970年に開発されたアメリカの対戦車ミサイルである。
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[編集] 概要
106mm無反動砲に代わる歩兵用・車載用の対戦車兵器として1960年代に開発が始まり、ベトナム戦争において実戦投入された。制式名称はBGM-71だが、一般には「チューブ発射・光学追尾・有線誘導」を略してTOWと呼ばれている。開発・製造はヒューズ社(Hughes Aircraft Company)。
弾頭はチューブ型コンテナに納められており、ランチャー(発射機)にチューブごと装着して発射する。誘導方式は光学照準であり、弾頭の出す赤外線と照準中心とのズレを修正する事で誘導する。そのため発射から着弾まで射手が照準中心に目標を捕らえ続ける必要がある。誘導情報は有線により弾頭へ伝達される。
日本の陸上自衛隊を含め、西側諸国の多くで使われており、歩兵による運用のほか、車載や対戦車攻撃ヘリコプターに搭載されて運用される。長年の使用に伴い弾頭や誘導方式に改良が加えられ、さまざまなバリエーションがある。しかし誘導中に敵に発見・反撃される危険が高い事から、現在は「ファイア・アンド・フォーゲット(撃ちっ放し)」機能の導入が課題となっている。
- Basic TOW, original TOW
- I-TOW (improved TOW)TOW 2
- TOW-2A,
- TOW 2B,
- TOW F&F=Fire-and-Forget(計画中)
[編集] 搭載例
[編集] 陸戦車輌
- M151(M825) - 手動発射用ランチャー(M220)を車体中央に搭載。弾薬8発と分隊4名を2台に分載する必要があり運用に難があった。
- M966(ハンヴィー) - M220を上部キャビンに搭載。M151の教訓から、当初から1台でTOWチーム一式を搭載できる様に設計されている。
- M2/M3 - 砲塔左側面に2連装の箱型発射機を備えている。
- M901 - M113に2連装のTOW発射砲塔を搭載した物。
[編集] 航空機
- AH-1S コブラ - 対戦車攻撃ヘリコプター。最大8発を、チューブ型ランチャーに装填された状態で胴体中央部左右のスタブウィングに搭載。
以上はアメリカ軍の例だが、他にも各国で様々な車輌・航空機への搭載例が見られる。
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