STAY DREAM
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
STAY DREAM | ||
---|---|---|
長渕剛 の アルバム | ||
リリース | 1986年10月22日 2006年2月8日(再発) |
|
録音 | - | |
ジャンル | ポピュラー | |
時間 | 54分03秒 | |
レーベル | 東芝EMI/エキスプレス | |
プロデュース | 長渕剛 | |
チャート順位 | ||
|
||
売上枚数 | ||
|
||
長渕剛 年表 | ||
LOVE SONGS (1986年) |
STAY DREAM (1986年) |
LICENSE (1987年) |
STAY DREAM(ステイ・ドリーム)は日本のミュージシャン、長渕剛の9枚目のオリジナルアルバム、およびアルバムの11曲目に収録されている楽曲である。
1986年10月22日に東芝EMI/エキスプレスよりリリースされた。
その後、2006年2月8日には24ビット・デジタル・リマスタリング化されて再リリースされている。
前作とは作風が一変し、全編アコースティックギターのみに近い形でレコーディングされた作品。ロックテイストは完全に消えうせ、再び原点に戻り、新たな長渕流フォークを模索し始めた作品である。
なお、自らも出演したテレビドラマ、「親子ゲーム」の主題歌である『SUPER STAR』が収録されているが、本作に収録されているのは、別のバージョンである。
目次 |
[編集] 解説
長渕剛通算9枚目のオリジナルアルバム。前作から一転して、ギター弾き語り(一部はピアノ)をメインに据えているが、全体を通して、かなり暗いムードでアルバムは進行している。
前年からスタートさせた『HUNGRY』ツアーを、メンバー間との軋轢などから来る精神的疲労、そしてそれが原因ともなった病気によって続行断念するに到り、長渕自身の中で、ミュージシャンとしてこれからやっていくことに対して自信を喪失していた。そんな中で彼の脳裏に浮かんでいたのは、郷里鹿児島、噴煙噴き止まぬ桜島の姿であった。そしてそれを目の当たりにした彼は、自ら思うがままに『STAY DREAM』を書き上げ、そして歌い上げる。
後にベストアルバム『いつかの少年』で『STAY DREAM』を製作したときの心境を長渕は語っているが、「ほんとうに死にたかった」というコメントから見ても、やはり相当に荒んだ精神状態で製作していたのであろう。別のアーティストで、似たコンセプトのアルバムとしては、中島みゆきの7枚目のアルバム『生きていてもいいですか』が近いかも知れない。
とはいえ、このアルバムによって、長渕剛自身の音楽的試行錯誤、長渕版"御乱心の時代"に終止符が打たれたといっても良いのではないだろうか。そんな「原点回帰」の本作は、魂の叫びが詰まった最高傑作との声も多い。
[編集] 収録曲
- レース (4:03)
(作詞・作曲:長渕剛)- サビの部分で「自分に負けた」と告白する自らを卑下した楽曲である。歌詞に登場する、トランキライザーと注射の表記からして、当時、相当に荒んだ精神状態であった事が浮かばれる。
- だん・だん・だん (3:58)
(作詞・作曲:長渕剛)- だんだんと人間が信用出来なくなる様を描いている。かなり末期的なうつ状態の症状が窺える。
- 風来坊 (3:28)
(作詞・作曲:長渕剛)- フィクションではあるが、人間関係に完全に擦れてしまった女性の曲。後半、何度も「風来坊!」と叫ぶ声に若干狂気を感じる。
- 俺たちのキャスティング・ミス (5:04)
(作詞・作曲:長渕剛 / ストリングスアレンジ:瀬尾一三)- 女性との破局を歌う曲。それまでにも幾度か破局のラブソングはあったが、この曲は限りなく悲しく、そして絶望感に溢れている。
- HELLO 悲しみよ! (5:57)
(作詞・作曲:長渕剛)- 身の回りの人間が去っていく時の心情を歌い上げた曲。身の回りの人間が信じられなくなっていく自分と、そしてそれは全て自分の振る舞いが原因している事に気付いてしまった苦悩が見て取れる。
- 少し気になったBREAKFAST (5:26)
(作詞・作曲:長渕剛)- 何気ない朝食の風景にも疑問を感じてしまう、精神的にかなり追い詰められた心情が推察できる。
- YOU CHANGED YOUR MIND (5:38)
(作詞・作曲:長渕剛)- 本当に信頼していた人間に対しての惜別の曲。半ばなげやりに「俺は、あんたにこんな歌聞かせたくないよ」と歌う部分に、当時の長渕の心情が良く顕れている。
- わがまま・友情 DREAM & MONEY (6:39)
(作詞・作曲:長渕剛)- お馴染みのバックコーラスである「MUGIFUMI」が初登場した曲。長渕自身も気に入っているのか、ベスト盤でもお馴染みの楽曲である。歌詞からは、自分自身をうまく歌の中で伝えようとしても、なかなか伝わらない彼の苦悩が垣間見える。
- ひとりぼっちかい? (4:45)
(作詞・作曲:長渕剛)- 自分自身の弱さを露骨に吐き出している印象が強く、また、旋律も何処か壊れた感じを抱かせている楽曲である。
- SUPER STAR (4:14)
(作詞・作曲:長渕剛)- 15枚目のシングル曲。ドラマ・「親子ゲーム」の主題歌で、瀬尾一三との共同アレンジでリリースされていたシングルバージョンとは、アレンジが全く異なっている。
- STAY DREAM (4:33)
(作詞・作曲:長渕剛)
[編集] 参加ミュージシャン
Drums: 今泉正義(2,10)/E.Bass: 美久月千晴(8)/A.Guitar: 長渕剛(1-3,5-10), 笛吹利明(10)/Lap Steel Guitar: 村上律(2)/E.Slide Guitar: 古川健二(6)/A.Piano: 長渕剛(4)/A.Piano & Synth.: 山田秀俊(11)/Percussions: ペッカー(8)/Backgoround Vocal: 浜田良美(1,10), 土肥二朗(10), The MUGIFUMI(8,10)/Strings: ジョーグループ(4)
[編集] 外部リンク
この「STAY DREAM」は、アルバムに関連した書きかけ項目です。加筆、訂正などして下さる協力者を求めています。(Portal:音楽 Wikipedia:ウィキプロジェクト アルバム) |