SiS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
SiS(矽統科技:Silicon Integrated Systems Corp.:シス)は、台湾の半導体メーカー。 PC/AT互換機向けチップセットおよびグラフィックチップの開発・製造をしている。
目次 |
[編集] 沿革
- 1987年2月、設立。
- 2000年、自社ファブを設けて生産するようになる。
- 2003年、台湾の半導体メーカーUMC社の傘下に。グラフィックス部門を独立させ、XGI Technologyを設立、分離。更に、XGI社はグラフィックチップメーカーのTrident社を買収した。また、半導体部門もスピンアウトさせ、社名をSiS MicroElectronicsに改めた。
- 2004年、UMC社と合併。再びファブレス企業となる。
[編集] チップセット
低価格製品を売りにしており、メーカー製PCには採用数が多い。自作機用マザーボードでは採用数は少ないが、安価かつ安定している製品が多く、一部の熱狂的な愛用者からは「お嬢さん(翻訳サイトで"sis"と入力すると"お嬢さん"と翻訳されることから)」の愛称で親しまれている。またチップセットに限定せず、スターウォーズに登場するシスの暗黒卿から「暗黒卿」もまたSiSを指す俗称とされる。ノースブリッジとサウスブリッジ間を「Multi-threaded I/O Link(MuTIOL)」という技術で高速にPoint-to-Point接続している。これはもともと、AMDのHyperTransportを独自に改良したものである。さらに、このMuTIOLを改良した「HyperStreaming」や「Advanced HyperStreaming Engine(AHSE)」という技術も保有している。また、ノース・サウスをワンチップにした製品も多い。グラフィックスチップを自社開発している強みで、グラフィックス統合チップセットも数多く存在する。マイクロソフトのゲーム機『Xbox360』には、同社のチップセットが搭載されている。