PC-H98シリーズ
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PC-H98シリーズは、日本電気 (NEC)が販売していたパーソナルコンピュータの製品群の名称である。 「エィチ98」もしくは「ハイパー98」と呼ばれる。
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[編集] 概要
1990年~1993年にかけてNECのパーソナルコンピュータのラインナップ上で最上位のフラグシップマシンであった。1120×750ドットのハイレゾモード、NESAバスなど独自の機能を持つ。
搭載CPUは386~初期の486であり当時としては高速な部類に入る。また、余裕のある電源、丁寧なつくりの筐体、特殊なコネクタなどに特徴がある。
「ノーマルモード」と「ハイレゾモード」を切り替えるスイッチがあり、「ノーマルモード」では多くのPC-9800シリーズ用ソフトウェアが動作する。
拡張スロットには各スロットにEバスとCバスのコネクタが並んでおり、これをまとめてNESAバスと呼んだ。Cバスのコネクタは従来機と同様の位置にあり、その上に重なる形でEバスコネクタが配されている。そのため、Eバス用の拡張ボード先端は、基板とコネクタが _| ̄ という形状をなしている。 こうした構造により、互換性は限定されているものの、Cバスボードも使用することができる。拡張ボードを装着したり、取り外した際には「リファレンスディスク」と呼ばれるFDが必要になる。
PC-H98は主にデスクトップ型であるが、PC-H98Tという液晶ラップトップ型、SV-H98というサーバも発売された。 なお、PC-98XL等から受け継がれたハイレゾモードは、H98シリーズの終了移行はA-MATE(PC-9821Aシリーズ)のPC-9821A-E02という拡張ボードに引き継がれた。
[編集] ラインナップ
- PC-H98 model 60 (386DX-25)
- PC-H98 model 70 (386DX-33)
- PC-H98 model 80 (486SX-16)
- PC-H98 model 90 (486SX-25)
- PC-H98 model 100 (486DX-25)
- PC-H98 model 105 (486DX2-66)
- PC-H98s model 8 (486SX-20) ノーマルモードのみ
- PC-H98T (486SX-25) 白黒液晶モデルとカラー液晶モデルがある
※3.5インチFDDモデルにはモデル名に「U」が付く。PC-H98シリーズでは全機種、FDDを2基内蔵する。
[編集] 兄弟機種
- OP-98シリーズ
- N5200/98シリーズ
- SV-H98シリーズ
[編集] 後継機種
- PC-9821Aシリーズ
[編集] 周辺機器
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