OH!スーパーミルクチャン
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『OH!スーパーミルクチャン』は、2000年1月27日から4月13日までスペースシャワーTV、WOWOW他で放送されたギャグアニメ。全12話。
当初は1998年6月18日〜9月24日までフジテレビ系深夜番組『Flyer TV』内で『スーパーミルクちゃん』のタイトルで放映された(全15話)。後に2000年より現タイトルにリニューアルされ、おもに衛星放送にて放送。アメリカのカートゥーンネットワークでも『The Super Milk-chan Show』というタイトルで深夜に放送された。 特にアニマックスでは頻繁に放送されていたが、後半は単に編成で空白が出た時に尺埋め番組として多用された。
キャラクターグッズも多く発売されており、ウェブサイトやビデオ・DVDにてオリジナル新作が発表されている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] ストーリー
謎の少女ミルクが、大統領の指令を受けて様々な事件を解決(?)して行く。ポップな絵柄とは裏腹に、実在の有名人や漫画・アニメなどを題材としたパロディや、毒のある不条理な展開が特徴。
[編集] 登場人物
- ミルクチャン(声:中村春香)
- 謎の少女。袖がダブダブとしている白を基調とした服を着て時折よだれを垂らしているが、一応これでも政府の諜報部員らしい。かわいい容姿によらずかなりの毒舌家で、何かあれば相手を「ばかっつら~!」と罵る。性格は気紛れで、ワガママで、浪費家。ジャンクフードと寿司が好物。消費者金融に借りたお金は返さない主義らしい。大統領からの任務はかなりいい加減に「ラジャー!了解」と請け負う。任務を終えると(かなりいい加減だが)「寿司でも食いいっか~」と締めくくる。
- テツコ(声:柚木涼香)
- ミルクの家に住んでいる、テツコスーパーインターネット機能を搭載した哺乳瓶の様な形の家事ロボット。ミルクの保護者的存在であるはずだが完全になめられている。必殺技は強烈なおなら。自分を設計した父親(開発者)との再会に憧れているが、開発元の「王様のアイデア研究所」に所長であるアイパッチ博士があまりにも自分を冷淡に扱うので「この人が私のお父さんじゃありませんように!」と願っている。
- 大統領(声:長島雄一)
- ミルクに毎回指令を与えている張本人。大統領という重職だが仕事にはいい加減でかなり小心者。流行り物にかなり疎いせいで、いつもミルクやテツコたちから馬鹿にされている。彼の机には、必ずと言っていいほどインチキな品物が置いてあり、部屋の外の風景は毎回異なる。不潔で常にハエが周りを飛びまわっている。語尾に「ダス」が付く。
- ハナゲ(声:ブラッド・ピュット)
- ミルクの家に住んでいる謎の生物。年齢は中年程度で家族もいるらしい。宇宙語を全て理解できるのだが「ドピュ」としか話せないので「宝の持ち腐れ」である。ちなみに「ドピュ」一声10万するそうだが、通貨は不明、そもそも10万がハナゲの手に入るのか、それともハナゲが支払うのかは謎である。
- ロボドッグ犬1号
- 王様のアイデア研究所で開発された犬型ロボット。下品。放送禁止用語を連発する。後頭部にはめ込み式のカートリッジにより様々な物を正確に嗅ぎ分けることが出来る。テツコとは生まれた場所は同じなのにやたらと仲が悪い。
- アイパッチ博士(声:飛田展男)
- 天才発明家で「王様のアイデア研究所」の所長。大統領の指令に従って発明するが完成したものは変な物が多く役に立たない。ミルク達や、人と話すときは常にモニター越しである。テツコに接する際の態度は非常に冷淡。ちなみに彼の眼帯の絵柄は毎回変わる。しかし、絵柄に共通性は“全く”ない。
- 大家(声:日出郎)
- ミルクの住む家の家主でおかま。おしゃれ好きで70年代のディスコファッションスタイル。半年も滞納した家賃を昼夜問わず取立てに来るが、その騙されやすい性格のゆえ、いつもミルクに騙されて取立てに失敗している。三度の飯よりも人の不幸が好き。
- アリの一家
- ミルクの家の庭に住むアリの家族。夫婦仲は倦怠気味。ミルクから度々イジメ(ミルク本人にそういう意識はないが)に遭う。荒んだ家庭環境はまさに昼ドラのようである。
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- アリ田よしき
- パパ。オヤジ狩りに逢ったり、奥さんの不倫に悩む旦那さん。結局奥さんには逃げられたなんとも可哀想なアリ。最終回ではついに自殺という非業の最期を遂げる。死を見届けたのはアイパッチ博士だが、アイパッチ博士は多分何があったかを理解していない。
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- アリ男
- 純粋な子供アリ。まだ姿は幼虫。幼いがゆえに父、よしきの心を踏み躙る様な発言をする。芋虫の丸焼きが好物。
- 舞茸あきこ(ナレーション:皆口裕子、山本みか)
- 「キノコバター炒め」という詩を劇中で発表している。元不良で、どうやら子供もいるらしい。「キノコバター炒め」だけ実写映像のみで構築されているが、映像は詩とはあまり関係ないものが流れる。なお、この「キノコバター炒め」はねるとん紅鯨団のナレーションそっくりだが、ねるとん紅鯨団のナレーションがまさに皆口裕子のナレーションであり、これをヒントとしたコーナーと思われる。
- 林家薔薇蔵
- 女装趣味のある「ラーメン屋」。45歳。女装を非難した同僚宅を放火、写真集を制作しろと、当時グラビア写真出版社トップであった英知出版に立て籠もったとニュースになったり(ただし、番組で写ったビルは本当の英知出版のビルではなかった)など様々な犯罪を犯す罪人。今はアラブのどこかの国王の第3夫人となっているとか。銀さんが描かれた偽金で“本当の女”になったとか、なっていないとか。
[編集] スタッフ
- 原案/デザイン/監督:田中秀幸
- 企画プロデューサー:佐谷秀美(スープレックス) 案納俊昭(スペースシャワーネットワーク) 布川郁司(ぴえろ)
- シリーズ構成:椎名基樹
- キャラクターデザイン:吉松孝博
- サブデザイン:杉藤さゆり、奥田泰弘、三好和也、ムラオミノル、小木曽伸吾、宇佐美皓一、高橋資祐
- メインアニメーター:志田ただし
- 美術監督:岡田有章(デザインオフィス・メカマン)
- 色彩設計:海鋒重信
- 撮影監督:中谷友香
- 編集:関一彦
- 音響監督:岩浪美和
- サウンドデザイン:笠松広司(デジタルサーカス)
- 録音制作:ダックスプロダクション
- アニメーション制作プロデューサー:高見正人(ぴえろ)
- プロデューサー:森尻和明(ジェネオンエンタテインメント) 深草礼子(ぴえろ) 渡辺和昌(スペースシャワーネットワーク)
- アニメーション監督:大森貴弘
- 助監督:大畑清隆
- アニメーション制作プロダクション:(第一シリーズ)東京キッズ (第二シリーズ)ぴえろ
- 制作協力:フレイムグラフィックス
- 製作:スープレックス GENCO スペースシャワーネットワーク ジェネオンエンタテインメント
- 著作:(C)2001レントラックジャパン/フレイムグラフィックス/スペースシャワーネットワーク/スープレックス/ぴえろ・ジェネオンエンタテインメント
[編集] 主題歌
- スーパーミルクちゃん
- OP、EDはなし
- OH!スーパーミルクチャン
- OP『狼なんか怖くない』(作詞:阿久悠 作曲:吉田拓郎 歌:中村春香)
- 映像は『エースをねらえ!』『超電磁ロボ コン・バトラーV』などのOPのパロディになっている。
- ED『ツッパリHighschool Rock'nRoll~大統領編』(作詞・作曲:タミヤヨシユキ 歌:長島雄一)
[編集] 放映リスト
- スーパーミルクちゃん
- ミルクちゃん登場の巻
- トカレフの、ようなものの巻
- エコロジーだよミルクちゃんの巻
- アニマル奇想天外の巻
- ミルクの炎のチャレンジャーの巻
- ミルクのなんでも鑑定隊の巻
- ミルクの少年ナイフの巻
- 盗まれた闘魂の巻
- トムヤムクン・イリュージョンの巻
- ねずみは2度死ぬの巻
- 時をかける大統領の巻
- テツコのブッとび初デートの巻
- 天に代わっておやじがりの巻
- さよならミルクちゃんの巻
- サブタイトルなし
- OH!スーパーミルクチャン
- ミルクの亡者が街にやって来たの巻
- ミルクのギバちゃんからダイオキシンの巻
- ミルクの負けるな! 墨校ナインの巻
- ミルクのX-ファイル 帰ってきた若大将の巻
- ミルクのモチがのびたりちぢんだりの巻
- ミルクのタワーリング・ホームレスの巻
- ミルクのタンタンたぬき・平成豚合戦ブーブーの巻
- ミルクのバーチャルサウンドシステムの巻
- ミルクの金融腐食半島の巻
- ミルクのホーホケキョ・死ぬのはどっちだの巻
- ミルクのまったりトーク・ゴチになりますの巻
- ミルクのさよなら人類:エピソード最終回の巻
[編集] 漫画版
たまご♥やき作画で、講談社「ヤングマガジンアッパーズ」に連載されていた。 たまご♥やきとはゆでたまごのパロディ名であると言われる。
[編集] 外部リンク
WOWOW 木曜19:00枠(2000年1月~3月) | ||
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前番組 | OH!スーパーミルクチャン | 次番組 |
今、そこにいる僕 | 最新シネマジャック | |
WOWOW 木曜18:30枠(2000年4月) | ||
三つ目がとおる (再放送、月曜~木曜) |
OH!スーパーミルクチャン | 妖しのセレス |