NetBSD
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公式サイト: | www.jp.netbsd.org |
開発者: | The NetBSD Foundation |
OSの系統: | BSD |
ソースコード: | オープンソース |
最新リリース: | 3.1 / 2006年11月4日 |
カーネル種別: | モノリシックカーネル |
ライセンス: | BSDライセンス |
開発状況: | 開発中 |
NetBSD(ネットビーエスディ)は、FreeBSD、OpenBSD、Darwin と同様、自由に配布可能な BSD Unix-like オペレーティングシステムの一種である。
NetBSD は、近代的なオープンソース BSD としては最初のもので、1993年5月に 0.8 が公式リリースされた。
NetBSD および FreeBSD は、カリフォルニア大学バークレー校 で最初に開発された 4.3BSD を祖先としており、Networking/2 リリースおよび 386BSD から派生した。1995年末には、NetBSD から OpenBSD が分岐した。2006年11月時点での NetBSD の最新リリース版は 3.1 である。
NetBSD の移植は、幅広いアーキテクチャに対して行われてきた。NetBSD の標語は "Of course it runs NetBSD." である。単一のソースツリーから、58 以上のアーキテクチャに対してバイナリが構築されているため、機種独立部分に機能が追加されれば、その恩恵がすべてのアーキテクチャに即座にもたらされ、再移植を要しない。ドライバの開発もまた機種独立である。あるカード向けに書かれたドライバは、i386、Alpha、PowerPC、SPARC その他 PCI バスを備えたアーキテクチャであればどれでも、PCI スロットに挿されたそのカードで使うことができる。この機種独立性が、組み込みシステムでの開発に大きく寄与している(コンパイラ、アセンブラ、リンカその他の、クロスコンパイルに完全対応したツールチェイン一式を持つ NetBSD 1.6 以降では、特に顕著である)。
"NETBSD" は、2004年4月20日をもって、The NetBSD Foundation の登録商標となっている。
[編集] pkgsrc
NetBSD には、独自のサードパーティソフトウェア集、NetBSD Packages Collection (別名 pkgsrc) がある。2006年4月現在、6,000 を超えるパッケージが用意されている。
GNOME、KDE、Apache HTTP Serverや Perl 等をインストールするには、適切なディレクトリに移動して "make install" とタイプするだけである。こうすると、ソースの取り寄せ、展開、configure、構築や、後で削除可能な形でのパッケージのインストールを自動的に行ってくれる。このようなコンパイルを行うかわりに、あらかじめ構築されたバイナリパッケージを使うこともできる。どちらを使うにせよ、事前準備や依存するパッケージのインストールは、パッケージシステムによりすべて自動で行われ、手動での調整は必要ない。
移植性の教義に従い、NetBSD Packages Collection (pkgsrc) は、NetBSD の動いているハードウェアにとどまらず、(autoconf ベースの bootstrap システムの助けを得て) Linux、FreeBSD、OpenBSD、Solaris、Darwin/Mac OS X、IRIX、Interix (Windows Services for UNIX) など、NetBSD 以外の多くのオペレーティングシステムにも移植されている。