MediaGX
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MediaGX(メディア・ジー・エックス)は、1997年にCyrix社によって開発されたパーソナルコンピュータ向けx86互換CPU。Cyrixの5x86をベースに、メモリコントローラー XpressRAM やグラフィックスチップ XpressGRAPHICS、オーディオチップ XpressAUDIO を1チップに統合。MediaGXを搭載した場合、部品点数の少なさからコスト面で有利な製品を製造できる。
Cyrixがナショナル・セミコンダクタ社に吸収合併された以降はナショナル・セミコンダクタの製品として製造された。同社のパソコン向けCPUの製造事業はVIA Technologies社に売却したが、MediaGXはナショナル・セミコンダクタの手元に残され、Geode(ジオード)として改良が続けられた。2003年にはアドバンスト・マイクロ・デバイセズ (AMD) 社がナショナル・セミコンダクタからGeode製造部門を買収し、現在は AMD Geode GX として提供されている。
[編集] 歴史
- 1997年2月20日: CyrixがMediaGXの発売を開始。当初120MHz版、133MHz版の2種類であったが、その後150MHz版を追加し6月30日には166MHz版、180MHz版を発売開始。
- 1997年7月28日: ナショナル・セミコンダクタがCyrixを吸収し合併する。
- 1998年1月6日: Cyrix、MediaGXをMMXに対応させた MMX-enhanced MediaGX (MediaGXm) の200MHz版を発表。3月18日にはより高速な233MHz版が発表された。
- 1999年5月5日: ナショナル・セミコンダクタがCPU製造から撤退することを表明。事業はVIA Technologiesが買収し引き継がれることになった。しかしMediaGXの資産はナショナル・セミコンダクタが引き続き保有する。
- 1999年7月15日: ナショナル・セミコンダクタがMediaGXをベースに開発した Geode を発表。
- 2003年8月6日: アドバンスト・マイクロ・デバイセズ (AMD) がナショナル・セミコンダクタよりGeode製造部門を買収。