HOUSE
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『HOUSE』(ハウス, 原題:HouseもしくはHouse M.D.)は、2004年よりアメリカ合衆国のFOXで放送されている1話完結型のドラマシリーズである。製作はデイヴィッド・ショア、ブライアン・シンガー他。
医者としての腕は高いが一匹狼で捻くれ者の伝染病が専門の医師・ハウスとそのチームが、他の医師が解明出来なかった病の原因をそれぞれの能力を生かして突き止めていく姿を描く医療ドラマ。アメリカ・ニュージャージー州プリンストン・プレインズボロ教育病院(実在しない)が舞台。日本では「US版ブラックジャック」と言うキャッチコピーが付いている(一応ハウス医師はちゃんとした医師免許は持っている)。
番組はアメリカの視聴率ランキングトップ20の常連であり、番組の評価も第1シーズンでエミー賞の脚本賞を受賞したことからも伺えるように高い。また、主役のハウスの一癖あるキャラクターを軽快に演じる主演のヒュー・ローリーは、ゴールデングローブ賞を始め数々の賞を得ている。第58回プライムタイム・エミー賞では第2シーズンにして作品賞の候補にあがった。が、主演男優賞でローリーは候補にならず、そのことに対し多くの疑問の声があがった。
現在アメリカでは第3シーズンを放送中。日本では2005年よりFOX life HDで第1シーズンが放送され、その後2006年の8月から通常のFOXチャンネルでも放送がスタートした。
目次 |
[編集] 登場人物
- グレゴリー・ハウス医師 (ヒュー・ローリー) - 主人公。解析医療部門部長、感染病専門医、腎臓内科医師。
- リサ・カッディ医師 (リサ・エデルシュタイン) - 理事会・医療部長
- ジェームズ・ウィルソン医師 (ロバート・ショーン・レナード) - 腫瘍学部門部長
- エリック・フォアマン医師 (オマー・エップス) - 解析医療部門医師、神経科医師
- アリソン・キャメロン医師 (ジェニファー・モリソン) - 解析医療部門医師、免疫学医師
- ロバート・チェイス医師 (ジェシー・スペンサー) - 解析医療部門医師、集中治療医師
[編集] 不定期登場人物
- ステイシー・ワーナー (セラ・ウォード) - ハウス博士の元恋人。病院の元弁護士。
- マーク・ワーナー (キュリー・グラハム) - ステイシーの夫
- エドワード・ボグラー (チィ・マクブライド) - 製薬会社の億万長者オーナー。病院の前会長。
- ブレンダ・プレビン (ステファニー・ベンディット) - 看護部長
- スティーブ・マックイーン - ハウス博士のペットのねずみ
[編集] エピソードタイトル
[編集] 第1シーズン
タイトル(邦題) | 原題 | |
---|---|---|
第1話 | 診察嫌い | Pilot |
第2話 | 血縁関係 | Paternity |
第3話 | 多すぎた病名 | Occam's Razor |
第4話 | 院内感染 | Maternity |
第5話 | 疑惑 | Damned If You Do |
第6話 | ソクラテスの問答 | The Socratic Method |
第7話 | 罪と罰 | Fidelity |
第8話 | 医療不信 | Poison |
第9話 | 生きる希望 | DNR |
第10話 | 身元不明の女 | Histories |
第11話 | 依存症 | Detox |
第12話 | ドーピング | Sports Medicine |
第13話 | 父と息子 | Cursed |
第14話 | 医師免許を賭けた嘘 | Control |
第15話 | 表と裏 | Mob Rules |
第16話 | 肥満の原因 | Heavy |
第17話 | 大統領候補のエイズ疑惑 | Role Model |
第18話 | 自己犠牲 | Babies & Bathwater |
第19話 | 隠れていた真実 | Kids |
第20話 | マゾヒズム | Love Hurts |
第21話 | 3つの寓話 | Three Stories |
第22話 | 医師の使命 | The Honeymoon |
[編集] トリビア
- Mad TV (FOXのシュールなジョーク番組)のエピソードの一つにHouseのパロディーがある。マイケル・マクドナルド (コメディアン)がヒュー・ローリーの役を演じた。この中でハウス博士は「君を抱きたくて死にそうだ」と女性の同僚に対して発言するなど、性差別主義者としてコミカルに描かれている。さらに「患者の抱える問題はユダヤ人であることだけだ」と主張したり、アフリカ系アメリカ人やオーストラリア人の同僚を馬鹿にするなど人種差別主義者としても描かれている。一方同僚の医師たちは問題を抱える博士への思いやりや博士に対する尊敬を表している。
- 出演者たちは数独中毒であるらしく、撮影現場では禁止されるまでに至ったという。あるエピソードではハウス博士がオフィスのコンピュータで数独を楽しんでいる様子が描かれている。
- 病院の棟の名前の多くはプリンストン大学の寮の名前から取られている(カイラーウィング、ウィザースプーンウィングなど)。またハウス博士のオフィスには同大学のキャンパスの写真が飾られているようである。