FJ1600
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FJ1600(えふじぇいせんろっぴゃく)は、日本のフォーミュラカーレースのカテゴリー名。いわゆるジュニア・フォーミュラに属する。なおカテゴリー名のFJはFormula Juniorの略というのが一般的だが、Formula Japanの略だという説も存在する。
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[編集] 概要
[編集] 初級者用フォーミュラ
ヨーロッパにおけるフォーミュラ・フォードのような初級者用フォーミュラとして1980年にスタートした。ドライバーの育成に主眼をおいたレギュレーションづくりにより、ウィングなどの空力的付加物をつけないことで、コストを抑えるとともに、ドライビングの基本をマスターすることを目標としている。また、エンジン縦置きFFだった富士重工業製の水平対向エンジン(スバル・レオーネ用)を、トランスミッションもそのままに後方へ搭載することで、エントリーフォーミュラにふさわしい特性を得ることができた。
[編集] 7シリーズ
現在、富士スピードウェイや筑波サーキット、鈴鹿サーキットなど全国8サーキットで7つのシリーズ戦が開催されている。年末には日本一を決する「FJ日本一決定戦」も行われており、同レースの成績優秀者には、ジャパンスカラシップシステムによる翌年度のF4シリーズ参戦費用をサポートするスカラシップも用意されている。
[編集] スーパーFJへの移行
しかし既にエンジンの生産が終了してから長期間が経過しており、レースでの使用に耐えうるエンジンの確保が徐々に困難になってきていること、またフォーミュラカーはもちろんのことツーリングカー等でも空力の重要性が高まってきており「ドライバー育成のためには早くからウィング付きの車を経験させた方が良いのではないか」といった意見が増えてきたことから、日本自動車連盟(JAF)は2007年よりFJ1600の後継カテゴリーとして「スーパーFJ」を発足させることを決定した。当面はFJ1600とスーパーFJが並行して開催されるが、将来的にはFJ1600は廃止されスーパーFJへの移行が進められる予定である。ただし、金額的な問題やパフォーマンス部分で既存のFJエントラントやメンテナンスガレージの間では、スーパーFJの成功を疑問視する声も多いのが現状である。