Dragonball
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Dragonball(ドラゴンボール)は、68000コアをベースとしたモトローラ/フリースケールのマイクロプロセッサである。
ハンドヘルドコンピュータ向けの低消費電力プロセッサとして実装されている。設計はモトローラが香港で行った。
Dragonballは初期のPalmマシンに搭載された。Palm OS 5 からはARMベースのインテル製XScaleプロセッサに取って代わられた。また、AlphaSmartというワードプロセッサにも採用されている。
このプロセッサは最高37MHzで、3.5MIPSの性能であった。数多くの機能を追加された32ビットプロセッサで、カラーまたはグレースケールディスプレイ用コントローラ、サウンド機能、タッチスクリーンサポート機能などが装備されていた。ある意味でコンピュータ全体がチップに搭載されたと言える。DragonballEZを使う前のPalmマシンは二倍以上のICを使っていた。
名称の由来は、CPUコアのほかに7つの周辺チップを内蔵していることから、7つの珠玉が登場する漫画『ドラゴンボール』にちなんだものとされる。