DQN
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DQN(ドキュン)とは、インターネットスラングでヤンキー(不良)など、非常識な人物を指す蔑称。
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[編集] 概要
この言葉はテレビ朝日系で1994年~2002年に放送されていた「目撃!ドキュン」という番組に由来する。この番組のタイトルに使用されている「ドキュン」はもともと擬音語で、「胸をピストルで撃ち抜かれた」ような感動を提供する番組のような意味合いで使われたものと推察される。しかし、この番組に出演する一般人にいわゆる元ヤンキー(不良)が多く、時として非常識な行動が多々見られたことから、インターネットスラングで非常識な人物を指す蔑称としての「ドキュン」という言葉が生まれた。
この言葉を最初に使用したのは、あやしいわーるどなどの匿名掲示板に出入りしていたマミー石田という固定ハンドル(コテハン)の人物であると言われている。彼は自己のウェブサイトにおいて、「目撃!ドキュン」の出演者に多い低学歴者を批判する目的で「ドキュン」という言葉を使用し、次第に匿名掲示板内で定着していった。
2ちゃんねる等に言葉が広まるにつれ、別のインターネットスラングである「厨房」と共通する意味が生まれ、現在では低学歴者に限らず、非常識な者一般を指すインターネットスラングとなった。但し偏差値が低い高校や大学を「DQN高校(大学)」などと呼ぶことも多く、「学歴」を意識したスラングであることは今も変わっていない。表記は初めはカタカナ書きの「ドキュン」だったが、発音をアルファベットに当てた「DQN」に主流が移り、それを略した「DQ」という表記や、2ちゃんねるでは独自の用法に従って表記を変更した「ドキュソ」という表記も見られる。
なお、「DQN」を「2ちゃんねる用語」としているウェブサイト等も見られるが、以上で述べたとおり「2ちゃんねるで用いられる言葉」であっても「2ちゃんねる発祥の言葉」ではない。また、現在では個人のウェブサイトやブログ等でも使われていることがあるため(Googleによるインターネット検索で約347万件 ヒットする)、「2ちゃんねる用語」より広義の「インターネットスラング」とするのが正鵠を得ている。
[編集] 用例
- 「昨日電車内で俺の隣に座ったDQNがヘッドホンからカシャカシャ音鳴らしてたからソッコー(=即刻or速攻)逃げたよ」
- 「彼はDQNであると同時にニートである。」
- ~成人式会場での一幕~「あ~あ、見ろよまたDQNが騒いでるよ」「ほんとな。いい加減DQN空気嫁。」「今日のニュース出るな。コレ。」
- 「あの会社に入るのはやめた方がいいよ、労働基準法も守らないDQN企業だから」
[編集] 参考文献
- オタク文化研究会『オタク用語の基礎知識』(マガジン・ファイブ、2006年、ISBN 4-434-07396-6)
[編集] 関連項目
- インターネットスラング
- 厨房 (ネット用語)
- 不良行為少年
- ヤンキー (不良少年)
- ならず者
- 愚連隊
- 中二病
- ドラゴンクエストIX 星空の守り人 - しばしばDQN(Dragon Quest Nine)と略されることがある。(皮肉的ないみで使われることも)
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