Digital Performer
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
開発元: | Mark of the Unicorn |
---|---|
最新版: | 5.1 / 2006年 |
対応OS: | Mac OS X |
プラットフォーム: | インテルまたはPPCを搭載したMacintosh |
種別: | デジタル音楽作成 |
公式サイト: | MOTU Digital Performer |
Digital Performer(デジタルパフォーマー)はアメリカのMark of the Unicorn(MOTU、マークオブザユニコーン)社製のMIDIシーケンサー、デジタルオーディオワークステーション(DAW)・ソフトウェア。DP、デジパフォなどと呼ばれる。
1985年に発売されたMIDIシーケンサー・ソフトのPerformer(パフォーマー)を祖とし、これにオーディオ録音・編集・ミックス機能を備えたDAWソフトのDigital Performerが1992年に発売された。メインとなる操作部(ロケーター)、シーケンサー部のデザインとキーボード操作法はPerformerの初期バージョンからほとんど変わっていない。
MOTU社はオーディオインターフェース、MIDIインターフェースなどの外部ハードウェアも製造しており、同一メーカーのシステムによる安定した動作環境の構築が可能なことをアピールしている。ほとんどのハードウェアはDigital Performer以外のソフトやWindows用ソフトにも対応している。
[編集] 機能概要
- MIDIデータの記録・再生・編集。MIDIデータに基づく楽譜の作成・編集。分解能は内部処理では2兆分の1拍。最高1万分の1拍の表示が可能。
- オーディオの録音・再生・編集。量子化ビット数 / サンプリング周波数は、外部に接続するオーディオインターフェースにより最高で24bit / 192kHzに対応。
- 1ch、2ch、4ch、LCRS、5.1ch、6.1ch、7.1ch、10.2chのオーディオのミキシングに対応。
- QuickTimeビデオとの同期再生。
- SMF形式のMIDIファイルの読み込み・書き出し。
- SDII、AIFF、WAV、MP3形式などのオーディオファイルの読み込み・書き出し。
- OMF、AAF形式のマルチトラック・オーディオ設定ファイルの読み込み・書き出し。
- 36種類のオーディオ用エフェクター・プラグインが付属。
- 6種類のソフトウェア・シンセサイザー・プラグインが付属(バージョン5.0以降)。
- オーディオ、ソフトシンセのプラグインの対応方式はMAS、AU。
[編集] 歴史
- 1980年 Mark Of The Unicorn設立。
- 1984年 アップルMacintosh用の音楽ソフトとしてProfessional Composerを発売。
- 1985年 Mac用MIDIシーケンサーソフトのPerformerを発売。
- 後に競合シーケンサーソフトのVision、Cubase、Logicが登場し、Mac用音楽制作市場の成長とともに、各社ともバージョンアップとProToolsがリードするDAWソフトの開発にしのぎを削る。
- 1992年 Digital Performerを発売。Performerをベースにオーディオ録音・編集・ミックス機能を備えたDAWソフト。
- 1994年 Performer 5を発売。グラフィックがカラー化されたほか、大幅な機能追加が行なわれた。
- 1997年 Digital Performer 2を発売。このころから機能の追加と動作の改善が顕著になり、PerformerユーザーのDigital Performerへの乗り換えが進み始める。
- 1997年 Performer 6を発売。8トラックのオーディオ録音・編集・ミックス機能を追加した。Performerは6.xが最終バージョン。
- 2001年 Digital Performer 3を発売。PPC専用となる。
- 2003年 Digital Performer 4を発売。Mac OS X専用となる。
- 2006年 Digital Performer 5を発売。バージョン5.1よりインテル / PPC両対応となる。