CALS/EC
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CALS/EC(キャルス/イーシー)とはContinuous Acquisition and Life-cycle Support / Electronic Commerceの略で、CALSは「継続的な調達とライフサイクルの支援」、ECは「電子商取引」と日本語訳される。全体の概念としては、情報の電子化と共有により製品のライフサイクルの色々な局面でコスト削減・生産性の向上を図ることである。
日本の国土交通省ではCALS/ECを「公共事業支援統合情報システム」の略称と定義している。
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[編集] CALSの正式名称
- かつて、CALSはアメリカ国防総省で利用する兵器の生産性や品質の向上といった兵站目的で提唱されたComputer Aided Logistic Supportの略であった。しかし現在ではLogistic Supportが軍用語のため好ましくないという理由で、Continuous Acquisition and Life-cycle Supportに変更されている。
- 現在はさらにCommerce At Light Speedの略になっている(2005年1月22日)
[編集] 日本での展開
- 土木・建築工事など、国土交通省所管の公共事業におけるCALSを特に建設CALSと呼ぶ。
- 建設CALSは大きく分けて電子納品・電子入札等からなり、国、地方自治体により「各種基準案」が発表されているが、発注先により細かく内容が異なる。尤も、大筋では国土交通省の基準に準拠している自治体も多い。
- 電子入札に関しては、国土交通省だけでなく他の官庁や自治体でも、公共調達として電子入札システムを導入している所がある。