BAe 146
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BAe 146 | ||
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Description | ||
初飛行 | 1981年 9月3日 | |
全幅 | 26.2m | |
全長 | 28.6m(100型)、28.55 m (200型),、30.1 m (300型) | |
高さ | 8.6m | |
翼面積 | 77.3 m² | |
乗員 | 2名 | |
乗客 | 70-82 (100型), 85-100 (200型), 100-112 (300型) | |
巡航速度 | 760Km | |
エンジン | ライカミングLF507×4発 | |
推進力 | 7,000lbf(31.1kN) | |
推進力 | 7,000lbf(31.1kN) |
BAe 146とはブリティッシュエアロスペース(現BAEシステム)が開発・製造していた4発ジェット旅客機である。また市場を比較的短距離の路線を運航するリージョンジェットを目標に開発されたが、同規格の旅客機とは異なり低騒音と高離着陸性能(STOL)を狙ってあえて4発機としているうえに高翼構造を採用している。そのため短い滑走路や騒音規制の厳しい空港を発着する近距離路線を中心に就航しており、都心に近いため制限が厳しいロンドン・シティー空港ではこの機体が多く見ることが出来る。また現在ではアブロライナーと命名されアブロRJと呼ばれている。BAe 146の派生型としては、100型、200型、300型があるが、エンジンを換装し操縦系統を近代化したアブロRJではそれぞれRJ70,RJ85,RJ100としているが、それぞれ定員を示したものであり、さらに定員を増加したRJ115もある。
[編集] 開発の経緯
1973年にホーカーシドレーアビエーションはHS146として構想を練っていたが、直後に起きたオイルショックにともなう世界的景気の失速のためになかなか実現できないでいた。だが1978年に合併によって成立したブリティッシュエアロスペースにおいて開発されることになった。その後、市場へは1983年に投入され、2001年まで生産された。 後期にはグループ内の組織改変によりアブロライナーと呼んでいた。そのためアブロ 146と呼ばれたり、4発機であることからジャンボリノの愛称もある。
[編集] 派生型
- BAe 146-100 (Avro RJ70)
- BAe 146-200 (Avro RJ85)
- BAe 146-300 (Avro RJ100)
- Statesman
- 146-QT
- 146-QC
- 146-STA
- アブロ RJX
[編集] 日本への飛来
日本の航空会社がBAe 146を運航したことはなかったが、中国の航空会社が運用しており、たまに日中間の国際航空路線に使われることがある。たとえば1996年に開設された日本・広島発中国・上海経由西安の路線では当初この航空機が使われており、現在でも飛来することがあるようである。