黒岩横穴墓群
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黒岩横穴墓群(くろいわよこあなぼぐん、“くろいわおうけつぼぐん”とも読む)とは、埼玉県比企郡吉見町にある横穴式の集合墳墓である。埼玉県指定史跡。
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[編集] 特徴
灌漑用の人工沼である八丁湖の北側、公園のはずれにある。凝灰岩の岩山の斜面に多数の穴が空いている。古墳時代中~後期に造られたものと推定されているが、学術的な調査がほとんどなされていないため、詳細は不明。
地元では「十六穴」と呼ばれることもある。これは、1877年(明治10年)に地元の有志により、初めて16個の横穴が発見・発掘されたことに由来する。現在では、30個以上の穴の存在が確認されている。
観光施設ではなく、公園とは低い柵で仕切られているだけなので、穴がある岩山には容易に近づくことができる。ただし、十分な管理がなされているわけではなく、季節によっては周囲に草木が生い茂っていたりするので、接近して観察する場合は十分な注意が必要である(蛇やムカデ、毒虫などがいる恐れがある)。
近くにある吉見百穴よりも大規模で、500個以上の穴があるものと推測されている。さらに、そのほとんどが未発掘のため、保存状態は吉見百穴より良好と考えられている。今後の発掘調査が待たれる。
[編集] その他
- 黒岩横穴墓群の約2.5km南西には、同様の遺跡である「吉見百穴」がある。こちらはほぼ発掘が終わっており、観光施設として有料公開されている。岩山に多数の穴が空いた異様な姿を見ることができ、また貴重な植物であるヒカリゴケの自生地としても知られている。
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