骨盤
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骨盤(こつばん、pelvis)は大腿骨と脊柱の間で体を支える、強固に一体化した一群の骨の解剖学的名称である。解剖学においては寛骨と呼ぶこともあるが、整形外科を除けば臨床ではあまり使用されない。
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[編集] 構造
1個の仙骨と、それぞれ左右1対の腸骨・恥骨・坐骨の7つの骨が環状(逆円錐台状)に結合した構造をしている。大きく板状に広がった腸骨が腹腔内臓器を支えている。
[編集] 骨接続
[編集] 筋接続
[編集] 臓器接続
[編集] 臨床的意義
[編集] 性差
骨盤は法医学において、頭蓋骨と並んで最も男女差の著明な骨である為、骨盤が遺されていれば性別の鑑定が簡便である。
- 骨盤の中央の孔は男性では三角形に近く、女性では丸い。出産の際に胎児が通る為である。
[編集] 骨髄移植
腸骨・坐骨の骨髄は、頭蓋骨のそれとともに、成人においても造血を行う。骨髄移植の際はこれらの骨から骨髄液を採取する。
[編集] 骨盤骨折
総腸骨動脈・内腸骨動脈の近傍での骨折はそれらの動脈を傷つけ、致死的な腹腔内出血を起こす。 交通事故や転落事故に於いては、頸椎損傷・胸部外傷に次いで重篤な事態であり、それらに次ぐ優先度で骨盤の動揺・圧痛の有無を確認し、骨盤固定処置を行わなければならない。
- JPTECを参照。
[編集] 骨盤開閉
女性では出産時に胎児を通すため骨盤が開く。また半関節の仙腸関節について、カイロプラクティックでは可動であり可動性亢進関節となることあるとしている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
Gray's Anatomy of the Human Body: The Pelvis - Yahoo! Education
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