頁岩
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頁岩(けつがん)は堆積岩の一種。1/16mm以下の粒子(粘土・泥)が水中で水平に堆積したものが脱水・固結してできた岩石のうち、堆積面に沿って薄く層状に割れやすい性質があるもの。頁の字は本のページを意味し、この薄く割れる性質から命名された。 粘土・泥が堆積してできた岩石のうち、薄く割れる性質を持たないものを泥岩と呼ぶが、泥岩と頁岩の間に本質的な違いは無いので、頁岩は泥岩の一種とする考え方もある。 また、弱い変成作用を受けて硬くなり、やや厚い板状に割れるものを粘板岩と呼び区別する。
水中に堆積した粘土が元になっているので、生物化石が含まれている場合が多い。カンブリア紀のアノマロカリスなどが見つかったカナダのバージェス頁岩が有名だが、中国の澄江(チェンジャン)、グリーンランドのシリウスパセットなどから産出する頁岩からも同時代のすばらしい化石が発見されている。