青海湖
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青海湖(せいかいこ, 中国語チンハイフー Qīnghǎi Hú , モンゴル語フフ・ノール ᠬᠥᠬᠡ ᠨᠠᠭᠤᠷ [Köke Naɣur]; Хөхнуур, チベット語ツォ・ティショーギェルモ mtsho khri shor rgyal moおよびツォ・ゴンボམཚོ་སྔོན་ mtsho sngon po)は中華人民共和国青海省にある湖。中国最大の湖であり、地球上でも米国ユタ州のグレートソルト湖に次いで2番目に大きな内陸塩湖である。欧米ではココ・ノールの名で知られている。
青蔵高原北東部に位置し、面積5,694平方キロ、周囲360キロである。海抜3,205メートルの高地にあり、周囲から大小23の河川が流入する。湖水は平均水深約19メートル、最大水深28メートル、蓄水量1050億立方メートル。
青海省の行政区画の名称には、この湖を中心として、海北蔵族自治州、海南蔵族自治州、海西モンゴル族蔵族自治州、海東地区と命名されたものがある。
1960年代には108の河川が湖に流入していたが、2005年現在、湖に流入する河口部の85%は干上がってしまった。湖の水位も徐々に低下しており、生態学的な危機にさらされている。原因は周辺の過剰放牧、土地の開拓、その他の自然要因と考えられる。