霧の山荘
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霧の山荘(きりのさんそう)は、推理作家・横溝正史の短編推理小説。角川文庫『悪魔の降誕祭』(ISBN 4-04-355503-2)に収録されている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
昭和33年9月、K高原のPホテルに滞在していた金田一耕助を、江馬容子という女が訪ねてきた。 容子はある奇妙な依頼を金田一に持ちかける。
容子の伯母、元映画スターの紅葉(西田)照子が、30年前に起こった迷宮入り事件の犯人に最近会ったと言いだし、不安がっている。ついては伯母に会い、相談にのってやって欲しい、と…。
この奇妙な依頼に応じ、照子の待つ別荘へ向かった金田一は、しかし途中で道に迷ってしまった。 深い霧に包まれ、途方に暮れる金田一を迎えに来たのは、派手なアロハを着た若い男だった。 アロハの男は照子の使いの者と名乗り、金田一を目的の別荘に案内する。
別荘に到着する二人。しかし建物には鍵がかかっており、呼び出しにも返事がない。 不審に思った二人がカーテンの隙間から中を窺うと、そこには身につけた浴衣を赤黒い液体で染めた照子が倒れていた…。
[編集] 主な登場人物
- 金田一耕助(私立探偵)
- 等々力大志(警視庁 警部)
- 西田照子(元映画スター、紅葉照子)
- 江馬容子(照子の姪。雑誌記者)
- 川島房子(照子の姉)
- 西田武彦(照子の甥)
- 杉山平太(「アロハの男」。照子の恩人の息子)