難民を助ける会
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特定非営利活動法人難民を助ける会(なんみんをたすけるかい)は、1979年に当時のインドシナ難民を支援するために設立された市民団体。
相馬雪香(尾崎行雄の三女 当時68歳)が設立した。政治・思想・宗教については中立を標榜する。
当初は日本にくるボートピープルを支援するために設立されたが、その後カンボジアなどの難民キャンプ等での支援を開始。旧ユーゴ紛争の際や、アフリカのアンゴラ難民の支援、地震などの災害の際の緊急支援等、これまでの活動国は数十カ国に及ぶ。2006年12月の時点で、ラオス、ミャンマー(ビルマ)、カンボジア、アフガニスタン、タジキスタン、ザンビア、スーダン、レバノン、アンゴラに駐在員事務所を置く。現在は、緊急支援・障害者自立支援・地雷対策を中心に、マラリア対策・エイズ対策・小型武器問題にも取り組んでいる。2002年には国税庁による認定NPO法人となり、寄付金は税制上の優遇措置の対象となった。
[編集] 地雷ではなく花を下さい
地雷ではなく花をください(じらいではなくはなをください)は、地雷廃絶キャンペーンとしてNPO「難民を助ける会」の理事長柳瀬房子が文章を、絵本作家の葉祥明が絵を担当して作成した絵本。うさぎのサニーちゃんが世界中を巡り地雷の問題について訴える絵本。日本語英語併記。全5冊シリーズの売り上げは、2006年現在で56万部を超えたという。絵本の収益はすべて「難民を助ける会」の地雷対策や障害者等の支援活動のために充てられるという。続編・続々編もある。