防弾ガラス
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防弾ガラス(ぼうだんガラス)は、防弾など、防御力が必要な場合に用いられるガラスである。防弾や防犯に用いられる。
以前は硬化された分厚いガラスが用いられてきたが、被弾時にひびが入って視界が妨げられること、破片が飛び散りホプキンソン効果により、場合によっては内部に被害が出る事から、一時はプラスチック系素材への転換が試みられたものの性能が思わしくないため現在では主に、ガラスとポリカーボネートやビニール類とをラミネート構造にすることで製造されている。飛翔する銃弾などの衝撃が加わった際、ガラスが破損することと、ラミネートされたプラスチック膜が衝撃を拡散することで防弾性を得ている。
プラスチック膜を用いることによって比較的軽量であることもあり、戦闘用車両にも好んで用いられる。防弾ヘルメットのバイザーに用いられる場合、厚みは約3cmという。
構造によって防弾性能には差があるが、極端なものではロケット砲の攻撃に耐えられるものすら存在する なお、規格としてUL-752などがあり、強度が区分されている。